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岩倉使節団【イワクラシセツダン】

デジタル大辞泉

いわくら‐しせつだん〔いはくら‐〕【岩倉使節団】
明治政府が明治4年(1871)に欧米に派遣した使節団。正使岩倉具視以下、大久保利通伊藤博文木戸孝允ら107名がおよそ2年間、各国を歴訪し不平等条約改正を目指したが果たせなかった。
[補説]当時の政府首脳の多くが使節に参加したため、派遣期間中の政府は留守政府と呼ばれる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

いわくらしせつだん【岩倉使節団】
1871‐73年(明治4‐6),特命全権大使岩倉具視を中心とした米欧回覧の使節団。その目的は,(1)幕末に条約を結んだ国への新政府による国書の奉呈,(2)上記条約改正への予備交渉,(3)米欧各国の近代的制度・文物の調査・研究であったが,(2)の問題では成功せず,もっぱら(1)と(3)を主として遂行した。使節団の首脳は,右大臣岩倉(公卿,47歳――出発当時の数え年,以下同)のほか副使に参議木戸孝允(山口,39歳),大蔵卿大久保利通(鹿児島,42歳),工部大輔伊藤博文(山口,31歳),外務少輔山口尚芳(なおよし)(佐賀,33歳)がなり,各省派遣の専門官である理事官書記官など総勢50名に近い大使節団であった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

岩倉使節団
いわくらしせつだん
1871年(明治4)11月から1873年9月にかけて、約1年10か月、米欧12か国を歴訪した、出発時46名よりなる使節団。特命全権大使は右大臣岩倉具視(いわくらともみ)で、副使は参議木戸孝允(きどたかよし)、大蔵卿(おおくらきょう)大久保利通(おおくぼとしみち)、工部大輔(こうぶたいふ)伊藤博文(いとうひろぶみ)、外務少輔山口尚芳(やまぐちなおよし)。使節団の目的は、(1)幕末条約締盟国への国書の捧呈(ほうてい)、(2)条約改正予備交渉、(3)米欧各国の制度・文物の調査研究であったが、(2)には失敗、もっぱら(3)に専心した。使節団の特徴には、〔1〕大使・副使に明治政府の薩長(さっちょう)の実力者が加わり、理事官(各省の専門官)にはその息のかかった者が多い、〔2〕書記官に旧幕臣が参加し、旧幕時代の国際的な文化蓄積を活用している、〔3〕平均年齢は約30歳で若さと弾力性に富んでいる、〔4〕米欧各国で政治、経済、産業、軍事、社会、文化、思想、宗教などあらゆる分野の制度・文物を詳細に見聞している、等々をあげうる。その公式報告書が『特命全権大使米欧回覧実記』(全100巻、5編5冊、1878年刊)である。
 使節団の帰国(ただし、大久保と木戸はそれ以前に帰国)後、この外遊派は「征韓」論に反対、明治六年の政変(10月)後は、大久保主導のもとに内務省を中心に大久保政権が成立し、米欧回覧の成果をその政策に生かそうとした。従来は条約改正の失敗ということからこの使節団の評価と位置づけは低かったが、『米欧回覧実記』をはじめとする研究の進展で、この使節団の近代日本に及ぼす影響が再検討され始めている。なお、この使節団には、金子堅太郎(かねこけんたろう)、団琢磨(だんたくま)、津田梅子ら42名の留学生が随行し、各国に留学した。[田中 彰]
『久米邦武編、田中彰校注・解説『特命全権大使米欧回覧実記』全5冊(1977~82・岩波文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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