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岩漿【がんしょう】

岩石学辞典

岩漿
プリニイによれば,マグマ(magma)という名称は膏薬の残りまたはかすに用いられていた[Pliny : 77].後になってこの名称は溶液の母液に用いられるようになり,18世紀末になってネプチュニストが花崗岩のような岩石の母液に対して使用した[Dolomieu : 1794].マグマという語はスクロープによって1825年に導入されたものである[Scrope : 1825].現在のような意味となったのはフールネとドロシャーによるが,この頃以後でも石質の熔融物質は熔岩(lava)とし扱われていた[Fournet : 1844, Durocher : 1845].フォーゲルザングたちはマグマの名称を斑状の岩石の非結晶質の基盤に用い,magma-basaltなどと使用した[Vogelsang : 1872].現在ではマグマは地殻に発生した熔融流体または糊状の塊で,この物質から結晶作用またはその他の固化の過程によって火成岩が形成されると考えられているものである.マグマとはあくまで概念的なもので実際に観測することができない.地上で観測可能なものはマグマから由来した物質であり,その形成過程が分からないので,多くの観測結果から推論がなされている.マグマは火成岩のすべてまたは一部を代表する物質を含むのみならず,固化の間または後に逸散してしまった揮発性成分や残留液体を含んでいる.それゆえ岩石の組成がその岩石を形成したマグマを代表すると仮定することは誤りである.マグマの周縁部が急冷した場合には,ガスや蒸気以外はマグマの組成が大体は保存されると考えられるが,岩石は地域的に広い範囲の分化作用を示し,分化した岩石は化学的にマグマ全体の一部で非常に異なったものとなる[Niggli : 1942, Barth : 1952, Read : 1957, Read & Watson : 1962, 鈴木 : 1994].現在でもマグマの表現には混乱があり,完全に熔融したものをいうのか,熔融体が結晶を含んでいても構わないのか,不明確な記述が多い.マグマの語を使用する際は定義をはっきりさせて使うべきである.ギリシャ語のmagはこねた塊,軟膏,ラテン語で残り,かすの意味.日本語では岩漿といい,漿とは粟で作った酢のことで“こんず”という.この語にはとぎ汁や汁の意味がある.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

がんしょう【岩漿】

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大辞林 第三版

がんしょう【岩漿】

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

がん‐しょう ‥シャウ【岩漿】
〘名〙 地下の深部に生じる高温の溶融状物質。主としてケイ酸塩より成る。マグマ。〔英和和英地学字彙(1914)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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デジタル大辞泉

がん‐しょう〔‐シヤウ〕【岩×漿】

出典:小学館
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

岩漿
がんしょう
マグマ」のページをご覧ください

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日本大百科全書(ニッポニカ)

岩漿
がんしょう

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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