●岩礁【がんしょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
岩礁
がんしょう
reef
礁の一つ。海面あるいは海面近くにある岩で,船舶の航行に危険となる 20m以浅の浅瀬。ごつごつした岩からなる磯海岸や火山島の周辺で多く見られる。前者は磯が砕波により浸食され沖側に取り残された浅瀬で,後者は海底火山により隆起した火山島の一部である。海面への露出状態によって区別され,干満差が最も大きい春・秋の大潮の満潮時でも海面上にある水上岩,満潮時に水没するが干潮時に水面上にある干出岩,波浪が高いときに現れる洗岩,干潮時でも水面下にある暗岩などがある。岩礁は沿岸流の向きを変え,波を砕けさせることがある。岩礁地の上部には巻貝類やイソギンチャク類の動物が生息する。下部にはカジメなどの海藻が生い茂り,カニやエビなどの甲殻類やタコなど軟体動物,アワビやサザエなど貝類の生息場,稚魚の成育場でもある。低緯度の澄んだ海水域ではサンゴ礁が発達する。砂や泥などが堆積し浅瀬となっている場を瀬と呼ぶ。サンゴ礁や瀬も岩礁同様,船舶の航行を妨げる。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
がん‐しょう〔‐セウ〕【岩礁】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
がんしょう【岩礁】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
がん‐しょう ‥セウ【岩礁】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「岩礁」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●岩礁の関連情報