●岸壁【がんぺき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
岸壁
がんぺき
quay wall; wharf
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デジタル大辞泉
がん‐ぺき【岸壁】
2 壁のように険しく切り立った岸。
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世界大百科事典 第2版
がんぺき【岸壁 quay】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
岸壁
がんぺき
quaywall
船舶を係留する係船施設の一つの呼び方で、水底から鉛直に立ち上がる壁体または壁面をもち、これらの前面水域に船舶が係留され、これらの背後は土砂で埋め立てられて陸地となり、そこにいろいろな埠頭(ふとう)施設が設置される。このような構造形式をもつ係船施設を岸壁と総称している。
構造形式には、重力式、矢板式、棚式、セルcellular式などがある。重力式は、鉄筋コンクリートケーソン、コンクリートブロックまたはL形擁壁(ようへき)などで壁体をつくり、それぞれの重さで背後から作用する土圧に対抗する様式で、あまり大型の岸壁でなく、地盤が良好な所に向いている。ただし耐震性には劣るところがある。矢板式は、壁面を矢板で構成するもので、背後からの土圧はこの矢板で支える。砂質地盤などに適しており、施工が容易で工費が安くなる。近年では合成矢板、鋼管矢板など断面の大型なものが利用できるようになり、水深の大きい岸壁にも用いられている。矢板式は、矢板の控え工が杭構造になると耐震性が強化される。棚式は、矢板式の変種で、貨物などの上載荷重や地震時の荷重は杭(くい)で受け持ち、土圧は矢板で支える構造にしたものである。セル式は、直線矢板または鋼板で直径十数メートルの円筒をつくり、内部に土砂を充填(じゅうてん)して壁体となし、これを連続させたものである。矢板式、棚式、セル式など鋼材を用いる岸壁は、海水による腐食作用を防ぐため防食の処理が必要である。
[堀口孝男]
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精選版 日本国語大辞典
がん‐ぺき【岸壁】
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