●崇光天皇【すこうてんのう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
崇光天皇
すこうてんのう
[没]応永5(1398).1.13. 京都
北朝第3代の天皇 (在位 1349~51) 。名は興仁 (おきひと) 。光厳天皇の皇子,母は正親町公秀の娘,陽禄門院藤原秀子。正平3=貞和4 (48) 年譲位を受けて翌年即位した。その頃足利方は内輪もめが激しく,足利直義は,兄尊氏と不和で南朝にくだったので,正平6=観応2 (51) 年尊氏,義詮は,やむなく南朝と和睦し,南朝の後村上天皇に降参した。そのため崇光天皇は退位し,太上天皇の尊号を受けた。正平 12=延文2 (57) 年,賀名生から京都に帰って伏見殿に住し,元中9=明徳3 (92) 年出家した。陵墓は京都市伏見区桃山町泰長老の大光明寺陵。
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デジタル大辞泉
すこう‐てんのう〔スクワウテンワウ〕【崇光天皇】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
崇光天皇 すこうてんのう
建武(けんむ)元年4月22日生まれ。光厳(こうごん)天皇の第1皇子。母は藤原秀子(陽禄門院)。光明(こうみょう)天皇のあと即位。室町幕府内で足利尊氏・直義(ただよし)兄弟があらそい,尊氏が南朝にくみして北朝の天皇,皇太子を廃した(正平(しょうへい)一統)ため,在位3年で廃位され太上天皇の尊号をうけた。光厳・光明両上皇とともに,一時南朝側に身柄をうつされたが,のち解放されて京都にもどる。明徳3年出家。応永5年1月13日死去。65歳。墓所は大光明寺陵(だいこうみょうじのみささぎ)(京都市伏見区)。諱(いみな)は益仁(ますひと),興仁(おきひと)。法名は勝円心。別名に伏見殿。日記に「崇光院御記」。
【格言など】鈴鹿川八十瀬の波の立居にも我が身の為の世をば祈らず(「新千載和歌集」)
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世界大百科事典 第2版
すこうてんのう【崇光天皇】
北朝第3代天皇。在位1348‐51年。光厳天皇第1皇子。名は初め益仁,後に興仁と改めた。母は陽禄門院三条秀子。1338年(延元3∥暦応1)立太子,48年(正平3∥貞和4)受禅,翌年即位式を挙げたが,51年(正平6∥観応2)足利氏内紛により尊氏が南朝に一時降伏したため(正平一統)北朝は廃され,その翌年光厳・光明両上皇とともに吉野の賀名生に,後に河内天野山金剛寺に移された。57年(正平12∥延文2)還京,伏見に住んだ。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
崇光天皇
すこうてんのう
(1334―1398)
北朝第3代天皇(在位1348~51)。名は興仁(おきひと)、益仁(ますひと)、伏見(ふしみ)殿。光厳(こうごん)天皇の第1皇子。母は陽禄門院藤原秀子(父正親町公秀(おおぎまちきんひで))。1338年(暦応1)8月立太子、48年(貞和4)10月践祚(せんそ)、翌年12月即位した。51年(観応2)足利(あしかが)一門の内紛に伴い南北の一時的和議がなると、南朝の後村上(ごむらかみ)天皇が京都に迎えられ、崇光天皇は廃位され、太上天皇の尊号を受けた。翌年北畠顕能(きたばたけあきよし)らの南軍により、光厳、光明(こうみょう)両上皇とともに賀名生(あのう)(奈良県吉野郡)に移された。57年(延文2)京都に帰り伏見殿に住し、92年(明徳3)出家した。陵墓は京都市伏見区桃山の大光明寺陵。
[小野信二]
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367日誕生日大事典
崇光天皇 (すこうてんのう)
南北朝時代の北朝第3代の天皇
1398年没
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精選版 日本国語大辞典
すこう‐てんのう スクヮウテンワウ【崇光天皇】
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