●崩壊定数【ほうかいていすう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
崩壊定数
ほうかいていすう
decay constant
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デジタル大辞泉
ほうかい‐ていすう〔ホウクワイ‐〕【崩壊定数】
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世界大百科事典 第2版
ほうかいていすう【崩壊定数 decay constant】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
崩壊定数
ほうかいていすう
decay constant
放射性物質または不安定な状態にある原子核や粒子が崩壊する際の単位時間当りの確率を表す定数。安定でない状態にある原子核や粒子は、種々の粒子や、γ(ガンマ)線などの電磁波を放出して崩壊する。この崩壊は個々の原子核や粒子については偶然に支配される確率現象であるが、非常に多数の崩壊する同じ原子核の集まりや同じ粒子の集まりについては、単位時間に崩壊する割合λ(ラムダ)は一定の値となる。この値λを崩壊定数という。崩壊定数は崩壊する原子核や粒子の状態の種類一つ一つに対して固有な一定の値をもつ。たとえば、自然放射性原子核系列にあるポロニウム原子核210Poはα(アルファ)崩壊して鉛原子核206Pbにかわる。この210Poの崩壊定数は1秒当りの崩壊確率として、λ=5.8×10-8で与えられる。このような崩壊定数λは、放射性原子核に対してよく用いられている半減期T1/2とは、次の逆比例の関係式で結ばれている。T1/2=0.6931/λ(秒)。
[池田清美]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版
崩壊定数
ホウカイテイスウ
disintegration constant, decay constant
放射性核種が崩壊する場合には,その性質は核種に独特のもので,外的条件に依存しない.単位時間に崩壊する放射性核種の原子数は,存在する原子数にのみ比例し,この比例定数を崩壊定数という.壊変定数とよぶこともある.いま,時間tにおける原子数をNとしたとき,単位時間に崩壊する原子の数はλNで表される.ここで,λは崩壊定数である.放射性核種の量がはじめの量の半分に減るのに要する時間,すなわち半減期 T1/2 と崩壊定数の間には,
T1/2 = 0.69315/λ
の関係がある.
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