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巣箱【すばこ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

巣箱
すばこ
nestbox
樹洞,木の裂け目やくぼみなどに営巣する習性をもつに人為的に営場所を提供するための。角状,円筒状,家状などの形状のものがあり,材料木材のもののほかに,コンクリートプラスチック,石板,ブリキなどが使われる。巣箱の大きさや出入口,設置場所などは目的とする鳥によって異なる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

す‐ばこ【巣箱】
小鳥が巣をつくるように、木などに掛けておく箱。 春》「梢に―幹に末子の牛乳函/草田男
ミツバチの巣を収めている木箱

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

すばこ【巣箱 nest box】
樹洞や,あるいは建造物のすきまのような暗い穴の中に巣を営む野鳥のために,人工的に作られた穴のあいた箱で,繁殖を目的としたもの。巣箱に入る鳥は決して多くなく,日本では520余種も記録される鳥類の中で,わずか20種弱である。しかし,巣箱に入る鳥の多くは,農林水産業上有益な鳥が多いので,日本では昔から,政府機関(初めは農商務省,現在では農林水産省や環境庁)が,巣箱の架設を奨励し,それを日本鳥学会が専門的立場から指導・援助した。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

すばこ【巣箱】
野鳥に巣を営ませるために木にかけたりする箱。
蜜蜂みつばちの巣を入れるための箱。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

巣箱
すばこ
nest box
野鳥に営巣させるために、樹木などに取り付ける箱をいう。1858年、ドイツ中部チューリンガー・ワルト山地のゼーバッハに住むベルレプシュH. F. von Berlepsh男爵が、自分の屋敷内に多くの小鳥用巣箱を架設し、普通は1ヘクタール当り5~10つがいが営巣する森で、営巣密度を10倍以上にあげることができることを示したため、世界に普及した。日本では、内田清之助(せいのすけ)と葛(くず)精一の指導で、1916年(大正5)に盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)構内にかけられたものが最初とされている。巣箱を利用する鳥は、もともと樹洞に営巣するものに限られる。北アメリカやヨーロッパでは、それぞれ50種以上もの鳥が普通に利用するが、日本では20数種の記録があるものの、しばしば利用する鳥は、スズメ、ニュウナイスズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、ムクドリ、コムクドリの6種にすぎない。また、ドイツの実験でも、著しく効果のあがった鳥は、一夫多妻の繁殖様式をもち、巣のごく周辺しか縄張りとしないマダラヒタキとシロエリヒタキの2種だけであった。鳥の繁殖を考えて巣箱をかけても、その効果は限られており、食物や生活空間は十二分にあるが、営巣する樹洞がない場合にのみ有効である。しかしこのような環境は、日本の都市周辺に多くあり、野鳥の保護思想の実践の一つとして、児童・生徒が巣箱をつくって架設し、観察、管理することの意義は大きい。日本で普通つくられる巣箱は、スギなどの板を加工するものがほとんどで、シジュウカラ(ほかにスズメ類とヤマガラも利用する)用と、ムクドリ用(コムクドリと兼用)の2種がある。巣箱は、秋と早春に掃除できるよう、一部が開くように工作し、周りに枝のない幹に、シュロ縄などでしっかりくくり付ける。人間のいたずら、ネコ、ネズミ類、ヘビの害を防ぐくふうが必要である。[竹下信雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

す‐ばこ【巣箱】
〘名〙
① 野鳥が巣をいとなみやすいように野外にかける木の箱。主として樹洞(じゅどう)営巣性のシジュウカラ類、ムクドリ類などの鳥に対して用いられる。《季・春》
※機関車に巣喰ふ(1930)〈龍胆寺雄〉「鉄橋の袂へ新しく出来た鳩の巣箱みたいなコンクリート建の」
② 蜜蜂(みつばち)の巣を収めている木箱。
※風俗画報‐二五五号(1902)動植門「伊太利種蜜蜂図解〈略〉図中(イ)は改良飼養器、即ち巣箱(スバコ)にして」

出典:精選版 日本国語大辞典
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