●巣箱【すばこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
巣箱
すばこ
nestbox
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デジタル大辞泉
す‐ばこ【巣箱】
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世界大百科事典 第2版
すばこ【巣箱 nest box】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
巣箱
すばこ
nest box
野鳥に営巣させるために、樹木などに取り付ける箱をいう。1858年、ドイツ中部チューリンガー・ワルト山地のゼーバッハに住むベルレプシュH. F. von Berlepsh男爵が、自分の屋敷内に多くの小鳥用巣箱を架設し、普通は1ヘクタール当り5~10つがいが営巣する森で、営巣密度を10倍以上にあげることができることを示したため、世界に普及した。日本では、内田清之助(せいのすけ)と葛(くず)精一の指導で、1916年(大正5)に盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)構内にかけられたものが最初とされている。巣箱を利用する鳥は、もともと樹洞に営巣するものに限られる。北アメリカやヨーロッパでは、それぞれ50種以上もの鳥が普通に利用するが、日本では20数種の記録があるものの、しばしば利用する鳥は、スズメ、ニュウナイスズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、ムクドリ、コムクドリの6種にすぎない。また、ドイツの実験でも、著しく効果のあがった鳥は、一夫多妻の繁殖様式をもち、巣のごく周辺しか縄張りとしないマダラヒタキとシロエリヒタキの2種だけであった。鳥の繁殖を考えて巣箱をかけても、その効果は限られており、食物や生活空間は十二分にあるが、営巣する樹洞がない場合にのみ有効である。しかしこのような環境は、日本の都市周辺に多くあり、野鳥の保護思想の実践の一つとして、児童・生徒が巣箱をつくって架設し、観察、管理することの意義は大きい。日本で普通つくられる巣箱は、スギなどの板を加工するものがほとんどで、シジュウカラ(ほかにスズメ類とヤマガラも利用する)用と、ムクドリ用(コムクドリと兼用)の2種がある。巣箱は、秋と早春に掃除できるよう、一部が開くように工作し、周りに枝のない幹に、シュロ縄などでしっかりくくり付ける。人間のいたずら、ネコ、ネズミ類、ヘビの害を防ぐくふうが必要である。
[竹下信雄]
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精選版 日本国語大辞典
す‐ばこ【巣箱】
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