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工業化【コウギョウカ】

デジタル大辞泉

こうぎょう‐か〔コウゲフクワ〕【工業化】
一国の産業構造の中で、農業など第一次産業から、第二次産業、特に工業の占める比重が高まってくること。
ある製品を工場で生産できるようにすること。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

こうぎょうか【工業化 industrialization】
産業化ともいう。一般に農業的・伝統的な社会が工業生産をベースとする社会へ移行するプロセスをさすが,厳密に定義することは困難である。人類史的にいえば,18世紀末のイギリス起点として,現在も進行中の過程ともいえる。もっともふつうには,各国経済における工業部門の比重が決定的に高まることをさしており,歴史的にはそれぞれの国で産業革命とよびならわされている現象とほぼ一致する。この意味での工業化とは,産業資本,ことに固定資本の強度の蓄積,人口の激増,労働力の第2次産業への集中,第2次産業における技術革新の進行,そして何よりも1人当り国民所得の持続的成長の開始などによって特徴づけられる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こうぎょうか【工業化】
農林・水産業などの第一次産業に対して、第二次産業、特に工業の占める比重が高まってくること。産業構造の高度化。産業化。
ある製品を、機械制工業によって生産しうるようにすること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

工業化
こうぎょうか
industrialization
一国の産業構造のなかで、第二次産業、とりわけ製造業の占める比重が高まることをいい、近代における経済成長の過程に置き換えられて理解される場合が多い。近代の経済成長は、技術革新を背景とする製造業を中心とした生産力の著しい発展によるものであり、工業化はその必須(ひっす)の条件であるとされている。
 経済成長は、人口1人当りの国民所得の持続的上昇としてとらえることができるが、これは一般に、人口の増加と広範な経済構造の変化を伴う。国民所得水準の上昇による労働力の第一次産業から第二次、第三次産業への移動は、C・G・クラークの実証分析により確認されたが、その後、S・S・クズネッツは膨大な実証データに基づき、近代経済成長過程における産業構造変化の、より包括的な分析を試みている。こうした研究の結果、(1)工業化は、農業部門(第一次産業)において生産力が十分に上昇し、自己の消費後に工業部門(第二次産業)に従事する人々を養うに足るだけの余剰が存在し、その規模が増大していくことが前提となること、(2)農業部門の生産物は主として生活必需品から構成され、所得が増える割合ほどには需要の伸びがみられず、需要の所得弾力性が小さいこと、(3)農業部門では生産量の増大につれて生産物単位当りの生産費用が増加傾向を示すのに対し、工業部門ではこの逆の傾向がみられ、技術革新による生産性上昇の程度も工業部門のほうが高いこと、などが明らかにされている。
 したがって、一国の国民所得水準を高めるには農業国から工業国への脱却が必要とされ、発展途上国のほとんどが工業化を主要な目標としているが、農業の近代化が遅れている国の工業化は困難である。工業化を世界に先駆けて実現したイギリスでは、18世紀後半から19世紀前半における目覚ましい技術進歩と工場制工業の出現による産業革命が契機となっている。わが国では、19世紀末から20世紀初頭(明治20~30年代)にかけてこの過程を経験し、続く第一次世界大戦を通じて、工業化の中心は軽工業から重化学工業へと移っていった。
 工業化の進んだ社会は工業化社会とよばれているが、第三次産業の比重が増大し、経済のサービス化が一段と進んだ社会を、工業化社会の次にくるものとして、1960年代のなかばごろからアメリカの社会学者であるD・ベルらによって用いられ、広まったことばに脱工業化社会がある。第三次産業の比重が増大し、経済のサービス化が一段と進む脱工業化社会では、財の生産にかわって情報・知識・サービスなどに関する産業が重要な役割を果たす。
 工業化社会と脱工業化社会を含めたものを産業社会とよぶ場合がある。[三浦正史]
『S・S・クズネッツ著、塩野谷祐一訳『近代経済成長の分析』全2巻(1968・東洋経済新報社) ▽小野五郎著『産業構造入門』(日経文庫) ▽鈴木多加史著『日本の産業構造』(1995・中央経済社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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