●左前【ヒダリマエ】
デジタル大辞泉
ひだり‐まえ〔‐まへ〕【左前】
1 相手から見て、左の衽(おくみ)を上に出して和服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に用いる。ただし、女性の洋服類は左前に仕立てる。
2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「家業が左前 になる」
2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「家業が
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ひだりまえ【左前】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
ひだり‐まえ ‥まへ【左前】
〘名〙
① 着物の右の衽(おくみ)を左の衽の上に重ねて着ること。死者に経帷子(きょうかたびら)を着せる際の習慣。また、洋服の輸入後は、女子の洋服類は左前となった。左衽(さじん)。ひだりえり。
※応永本論語抄(1420)憲問第一四「左衽とは衽は衣のえり也。衣裳を左前にきるを云」
② 物事が順調にいかないこと。思いどおりにいかないこと。運や金まわり、商売などがうまくいかなくなること。左まわり。左向き。
※仮名草子・身の鏡(1659)上「万事物がひだりまへになりて」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「左前」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●左前の関連情報