●巾子【コジ】
デジタル大辞泉
こ‐じ【▽巾子】
《「こんじ」の撥音の無表記》冠の頂上後部に高く突き出ている部分。髻(もとどり)を入れ、その根元に笄(こうがい)を挿して冠が落ちないようにする。元来は、これをつけてから幞頭(ぼくとう)をかぶったが、平安中期以後は冠の一部として作り付けになった。
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世界大百科事典 第2版
こじ【巾子】
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精選版 日本国語大辞典
こ‐じ【巾子】
〘名〙 冠(かんむり)の頂上後部に高く突き出ている部分で、巻き立てた髻(もとどり)を納める壺形の容器。これをつけて幞頭(ぼくとう)をかぶった。平安中期以後は冠の一部として作り付けになった。正面の線を日陰といい、根に笹紙をつける。
※神楽歌(9C後)早歌「〈本〉近衛の御門(みかど)にこじ落つと〈末〉髪の根の無ければ」
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