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【ほ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典



sail
風力を利用して船を進ませる役をする荒く織った布。ヨットなど小型船では木綿,ナイロン,ビニロンなど,大型船ではまわりをロープで補強した麻布などが使われる。帆とそれを操作するために必要な付属具を装備すること,またはその帆装具 (帆,帆柱帆桁,静索,動索をはじめとする索類およびその付属品) 一式を帆装と略称する。帆装様式には大別して横帆様式と縦帆様式の2つがある。

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デジタル大辞泉

はん【帆】[漢字項目]
常用漢字] [音]ハン(漢) [訓]
〈ハン〉
船のほ。「帆影帆船順風満帆
帆かけ船。船。「帰帆孤帆
ほをあげて走る。「帆走出帆
〈ほ〉「帆柱白帆

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ほ【帆】
帆柱に高く張り、風を受けて船を進ませる船具。張る方向により横帆(おうはん)と縦帆(じゅうはん)がある。セール。「風にをはらませる」「順風にを上げる」
紋所の名。1を図案化したもの。

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世界大百科事典 第2版

ほ【帆】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ほ【帆】
風を利用して船を進ませる船具。帆柱にあげて風をはらませ、推進力を得る布。莚むしろなども用いられた。 -を張る -をあげる -をかける
家紋の一。を図案化したもの。
[句項目] 帆に上ぐ

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)


古代、人間は物を運ぶのに自らの筋力に頼らざるをえなかった。やがて動力源としての筋力を変換・拡大させるためにさまざまな道具をつくり、さらに動物の筋力や自然の力(水力や風力など)を利用するようになった。風力を動力源とした帆もその一つである。[内田 謙]

帆の起源

帆の原形を人は何から生み出したのであろうか。水に浮かんで風に吹かれ流される1枚の木の葉が、その源にあったのかもしれない。
 舟を前進させるために自然の力を利用する方法として帆が用いられた歴史は古く、メソポタミアで発見された紀元前3500年ごろのものとみられる帆船(はんせん)模型の土器がある。また初期のエジプトの絵には両脚のマストにつけられた1本の短い帆桁(ほげた)に1枚の正方形の帆を広げた葦舟(あしぶね)が描かれている。葦舟は当時ナイル川を航行するのに用いられた。前1500年ごろ、エジプトのハトシェプスト女王の時代に交易に用いられた、史上最初と考えられる大型帆船には1本マストに大きな横帆(おうはん)が張られていた。
 その後、天文学の発達や航海術の進歩とともに帆走技術も進展し、帆走による大航海時代を迎えるのである。
 日本における舟の利用は古墳時代以前にまでさかのぼるが、帆に関する確かな記録ははるかに時代を下る。7世紀ころ遣唐使の派遣に伴ってつくられた遣唐史船に2本のマストが立てられ、長方形の帆が張られている絵巻がある。また『万葉集』には、「海人小舟(あまおぶね) 帆かも張られると見るまでに 鞆(とも)の浦廻(うらみ)に波立てり見ゆ」(巻7)と歌われているように帆を用いていたが、布製の帆は後世のことで、当時は苫(とま)帆や筵(むしろ)帆が使われていた。[内田 謙]

帆の種類

帆は横帆と縦帆に分けられ、船が静止しているときの展帆装置の位置によって決まる。つまり船首と船尾を結ぶ線(船首尾線)に対して直角に交わる方向に置かれた帆桁(ヤード)に張る帆を横帆という。横帆の形態は多くが矩形(くけい)または台形のものが用いられている。船首尾線の方向に張る帆を縦帆といい、多くは三角形の帆が用いられている。
 横帆は追い風による順走に強く、荒天の際にも帆を早く畳むことができ、縦帆よりも安全と考えられていたため、航海用の大型帆船に採用された。縦帆は向かい風に対する逆走性能に優れ、小形であれば操帆作業が容易であるが、大型になると操帆がむずかしく危険でもあったことから、その当初は沿岸用の小形船にもっぱら用いられていた。中世、地中海のレバント地方(エジプト、シリア、小アジアなどの沿岸地方)で漁船に用いられていた帆装は縦帆形式であり、これは今日のヨットの帆に継承されている。15世紀になって横帆と縦帆を組み合せることが始まり、効率的な風力の利用が可能となるとともに船の大型化も進み、大航海時代を生み出すのである。[内田 謙]

帆走の原理

帆走の原理を概説する。横帆は船首尾線に対して直角に張ると前記したが、帆走の際には風向に対して直角に帆を張るのではなく、わずかに帆を斜めに張って帆走したほうが効率がよく、実験では、帆に風を斜めに当てた場合、帆を押す力(加圧力)は減少するが、推進力は逆に大きくなり、その角度が38度のとき最大になるという結果が出ている。つまり風が帆に当たって圧力を加え、帆を押す働きをするが、このとき帆の裏側では一時的な空気の希薄状態が生じて空気圧が下がり、吸引力が生ずる。この吸引力と加圧力があわさって船の推進力となる。これは、ちょうど飛行機の翼における揚力と推力との関係に似ている。翼では膨らんだ翼の上側を流れる空気の流れが速くなって低圧となり揚力が生じる。この揚力が帆では横(前)への推進力となっているのである。
 この原理を最大限に利用して推進力を得ているのが縦帆で、向かい風に対する逆走性能に優れているのもその点にある。しかし、風の方向と船の進む方向との角度は45度程度が限界といわれる。[内田 謙]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ほ【帆】
〘名〙
① 風力を利用して船を走らせるための船具。帆桁(ほげた)によって横に展張し、帆柱を使って高くはり揚げる。古代より中世末期までは筵帆を用い、近世以降は木綿帆を主用したが、木綿帆には刺(さし)帆と松右衛門帆と呼ばれる織帆の二種があり、近世末期では丈夫な後者が重用された。木綿帆は二尺五寸(約七六センチメートル)から三尺(九一センチメートル)程度の幅で作られ、これを長さに無関係に一反とし、帆の大きさに応じて横につなぎ、その反数で何反帆と呼び、船の大きさをあらわす。幕末期から明治・大正期にかけて使われた西洋型帆船の場合は枚数が多く、横帆と縦帆を組み合わせるのを通例とした。
万葉(8C後)七・一一八二「海人小船帆かも張れると見るまでにの浦みに浪立てり見ゆ」
② 紋所の名。①を図案化したもの。に帆、丸に帆、五つ帆などがある。

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