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希釈【キシャク】

デジタル大辞泉

き‐しゃく【希釈/×稀釈】
[名](スル)溶液の濃度を溶媒を加えて薄めること。「塩酸を水で―する」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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日本大百科全書(ニッポニカ)

希釈
きしゃく
dilution

溶液に純溶媒を加えて濃度を薄めることをいう。希釈の程度を希釈度といい、そのとき吸収または発生する熱量を希釈熱という。

[吉田俊久]

希釈度

溶液中に溶質が希釈されている割合を示す量で、濃度の逆数に等しい。すなわち溶質1モルが含まれる溶液のリットル数である。純溶媒と溶質を混合することを溶解というが、希釈も混合の一種である。

[吉田俊久]

希釈熱

溶媒・溶質分子間の相互作用のエネルギーに起因する混合熱の一種である。実験的研究は、結晶が溶けていろいろの濃度になる際に出入りする熱を測定する方法で行われている。見かけの希釈熱は、濃度をすこし薄めたときに吸収される熱を、塩1モル当りの量にしたものである。

 室温で1モルの塩化水素を10モルの水に溶かした溶液に、さらに10モルの水を加えると、1モル当り2.30ジュールの熱量が吸収される。これは希釈熱が吸熱の場合である。

 ヨウ化カリウムを塩化水素と同様に操作すると、1モル当り2.14ジュールの熱量が発生し、これは発熱の例である。

 希釈熱の値は溶液の濃度により変化し、希釈すべき溶液が薄いほど小さく、理想溶液(2液体を混合したとき、全容積や内部エネルギーが混合の前後で変わらないようなもの。近似的には希薄溶液が理想溶液としてふるまう)では0になる。すなわち理想溶液では溶質粒子相互間を引き離すのになんの仕事も必要としないからである。たとえば塩化水素1モルと水1万モルからなる溶液に、9万モルの水を加えて希釈すると、吸熱量は1モル当り0.105ジュールとなる。この値は前述の1モル当り2.30ジュールに比べて0に近く、理想溶液に近くなっていることがわかる。

[吉田俊久]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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