●帰一倍一【きいちばいいち】
精選版 日本国語大辞典
きいち‐ばいいち【帰一倍一】
〘名〙
① 珠算で除数が二桁以上のときに使う九九。立てた商が大き過ぎるとき商から一を引き、被除数のところに除数の一つ分を加えるときの呼び声。
※塵劫記(1627)上「見一無頭作九一・帰一(きいち)倍一(ばいいち)・一進の十 是れは十一より十九の上の半(は)に割る時入り申す也。又百の上の半も千の上の半に割る時も同前」
② まさっていること。一倍。一層。ますます。副詞的にも用いられる。
※浄瑠璃・蒲冠者藤戸合戦(1730)三「算用のしめくくりよき悪意地は、殺すに帰一倍一の粒のはじきぞ是非もなき」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「帰一倍一」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●帰一倍一の関連情報