●帷子【かたびら】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
帷子
かたびら
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デジタル大辞泉
かた‐びら【帷=子】
1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。
2 生絹(すずし)や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。《季 夏》「青空のやうな―きたりけり/一茶」
3 経帷子(きょうかたびら)のこと。
4 几帳(きちょう)や帳(とばり)などに用いて垂らす絹。夏は生絹(すずし)、冬は練り絹を用いた。
「御几帳の―引き下ろし」〈源・若紫〉
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世界大百科事典 第2版
かたびら【帷子】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
帷子
かたびら
ただ帷と書かれることもある。衣服および調度の用語。
(1)公家(くげ)の衣服の場合は、布製(植物性の繊維で織ったもの)の単(ひとえ)仕立ての下着。近世以降の小袖(こそで)の場合は、布製の単物の着物のこと。江戸時代の御殿女中が夏季に着用のものには、越後上布(えちごじょうふ)、奈良晒(ざらし)、薩摩(さつま)上布などに藍(あい)染めで詳細な模様を表し、さらに刺しゅうを加えた「茶屋辻(つじ)」とよばれる技法を施した小袖もある。また、夏の季語として帷子を用いるように、現在「帷子時」といえば盛夏の時節をさす。
(2)公家調度においては、帳台や几帳(きちょう)にかけて垂らす、表裏とも平絹(ひらぎぬ)や綾(あや)で仕立てられた幕状のものをさす。
[高田倭男]
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精選版 日本国語大辞典
かた‐びら【帷子】

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