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干潟【ひがた】

日本大百科全書(ニッポニカ)

干潟(海岸地形)
ひがた
潮の干満に伴い、周期的に海面下から空気中への露出を繰り返す砂泥底の海岸地形の通称。学術的には潮間帯砂泥底または砂泥性潮間帯といわれる。また単に潮汐平底(ちょうせきへいてい)とよぶこともある。干潟は地形的位置により、河川の河口部に流路に沿ってできる河口干潟、河口部より海側に前浜として広がる前浜干潟、河口や海から入り込んだ潟や入り江にできる潟湖(せきこ)干潟に区別されることもある。干潟の後背部には、温帯ではヨシ原、熱帯ではマングローブ林などの植物群落からなる湿地が広がる。
 干潟には、ゴカイ類、カニ類、二枚貝類、巻き貝類といった底生動物が豊富に生息し、これを餌(えさ)にする鳥類や魚類が来遊する。干潟の底生動物が餌としているのは、冠水時に干潟を覆う水塊中の有機物粒子や植物プランクトンであったり、干潟表面に沈積する有機物や干潟表面に生息するケイソウ類などの単細胞藻類である。
 干潟では、潮の干満により、河川や海から運ばれてきた有機物が沈積しやすく、沈積した有機物はバクテリアや底生動物によって分解される。これにより、干潟は、海水浄化の機能が大きいとされる。しかし都市近郊の干潟では、富栄養化による過度の有機物堆積(たいせき)により、生物の生息が困難な還元的状態になりやすい。本来、生物生産の高い干潟が、最近は、富栄養化や埋立て、護岸工事などの人為的影響により、各地で生物生存が困難な状況にある。[和田恵次]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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