●平価【へいか】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
平価
へいか
par value of exchange; exchange parity
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デジタル大辞泉
へい‐か【平価】
2 金本位制度のもとで、本位貨幣に含まれる純金の含有量を基準に算出された各国通貨の比価。金平価。法定平価。為替平価。
3 有価証券の価格が額面金額に等しいこと。パー。
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世界大百科事典 第2版
へいか【平価 parity】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
平価
へいか
par value
各国が通貨の対外価値を示すために定めた、金や一定の金量目を有する外貨(たとえば米ドル)、あるいはヨーロッパの共通通貨単位ECU(エキュ)といった共通の価値基準との交換比率を平価という。さらに、そこから間接的に計算される各国通貨間の交換比率を為替(かわせ)平価(parity)というが、一般にはこれも含めて平価とよんでいる。
第二次世界大戦前の金本位制の下では、一定量の金と結びつけることで、金平価が設定された。戦後の旧IMF体制においては、金または米ドル(純金1オンス=35ドル)に対して設定し、IMF平価が定められた。同様に、EMS(ヨーロッパ通貨制度)の下では、共通通貨であるECUに対してセントラル・レートである平価が設定され、そこから参加国通貨間の為替平価が計算された。
1973年に、主要国が変動為替相場制に移行して以来、平価概念は後退した。しかし、開発途上国を中心に、現在でも米ドル、ユーロ、SDR、独自の通貨バスケットに対する平価を設定し、自国通貨の安定を図っている国は相当数に上る。
なお、平価にはその国の通貨のあるべき価値(均衡為替相場)という意味も含まれており、変動為替相場制の今日も、購買力平価、金利平価という為替相場の均衡値、理論値として使用されている。すなわち、均衡為替相場は各国の通貨の購買力(裏返せば、物価水準)の比率である購買力平価によって決まるという主張(購買力平価説)、各国の通貨の直物相場と先物相場の開きは、各国間の金利差にほぼ等しくなるように決まるという主張(金利平価説)である。
[中條誠一]
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精選版 日本国語大辞典
へい‐か【平価】
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