@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

平和革命【へいわかくめい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

平和革命
へいわかくめい
広義には暴力的手段を経ずに平和的に遂行される革命をさすが,一般的には革命を目指す政党議会制度を利用して政治権力を握り,政策,立法を通じて合法的に革命を実現することをさす。 K.マルクス,F.エンゲルスは,アメリカ,イギリスなど民主主義と議会制度の発達した国では議会を通じて平和革命を達成する可能性があることを説いた。これを根拠にその後,ドイツ社会民主党の E.ベルンシュタインや K.カウツキーは,無条件にこの立場をとったが,ロシア・ボルシェビキの V.レーニンは,国家は階級対立の非和解性の産物であること,また革命は既成国家の粉砕であることを根拠に,暴力革命プロレタリアート独裁の立場を明らかにした。なお今日先進資本主義国の共産党も議会による平和革命路線に転換し,平和的移行後のプロレタリアート独裁すらも否定しはじめている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

へいわ‐かくめい【平和革命】
武力を用いず、議会で多数を占めるなどの平和的手段によって行われる革命。⇔暴力革命

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

平和革命
へいわかくめい
peaceful revolution

武装蜂起(ほうき)や内戦など軍事的衝突局面を経ない政治革命のことで、暴力革命の反対概念。転じて、暴力革命不可避の立場にたたない革命を目ざす考え方。近代革命の歴史的経験は、ほとんど例外なく旧国家の軍隊・警察による暴力的抑圧と革命的民兵組織や民衆の武装蜂起による対抗権力樹立の形態を局面的にしろ経過してきたため、革命の平和的勝利を考えること自体が無意味であり無力であるとされてきた。マルクスは、普通選挙権の拡大しつつあったイギリスでの労働者階級の選挙での勝利を示唆したし、エンゲルスも19世紀末のドイツ社会民主党の急成長のもとで「バリケードによる市街戦は時代遅れとなった」と述べたりしたが、基本的には暴力革命不可避の見通しにたち、レーニンの『国家と革命』はこれを社会主義革命論として一般化した。レーニンとロシア革命に対抗した社会民主主義勢力は、平和革命を口では唱えながら資本主義体制内での改良にとどまり、スターリンに指導された共産主義勢力は暴力革命不可避論を墨守した。ようやく1956年のスターリン批判後、共産主義勢力も先進国での議会を通じての平和革命の可能性を承認したが、皮肉なことに、20世紀の平和革命の典型となったのは、1989年東欧革命のなかでのポーランドやハンガリーにおける自由選挙による反共産主義革命であった。

[加藤哲郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

へいわ‐かくめい【平和革命】
〘名〙 武力を用いないで、議会で多数を占めることによって体制を変革すること。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

平和革命」の用語解説はコトバンクが提供しています。

平和革命の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation