●平家納経【へいけのうきょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
平家納経
へいけのうきょう
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デジタル大辞泉
へいけ‐のうきょう〔‐ナフキヤウ〕【平家納経】
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デジタル大辞泉プラス
平家納経
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世界大百科事典 第2版
へいけのうきょう【平家納経】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
平家納経
へいけのうきょう
平安後期の装飾経。国宝。広島・厳島(いつくしま)神社蔵。平清盛(きよもり)が平家一門の繁栄を祈願して1164年(長寛2)9月、厳島神社に奉納した経巻。『法華経(ほけきょう)』28品に開経(無量義経)と結経(けちきょう)(観普賢経)を加え、さらに具経(ぐきょう)の「般若心経(はんにゃしんぎょう)」「阿弥陀経(あみだきょう)」「願文(がんもん)」(各一巻)を加えた33巻を一具とする。これは、33の姿に変化(へんげ)して衆生(しゅじょう)を救うという、厳島神社の本地仏十一面観音(かんのん)の三十三応現身の思想に基づく。平安時代なかばから貴族社会に流行した、いわゆる「一品経供養(いっぽんきょうくよう)」の流れをくむ遺品で、清盛自筆の願文から、重盛(しげもり)・頼盛(よりもり)・経盛(つねもり)ら一門32人がそれぞれ一巻あて結縁(けちえん)して、善美の限りを尽くした写経であることが知られる。各巻の書写は、1人1巻ないし数巻の分担執筆で、なかには優れた能書の筆跡も含まれる。また、各巻ともに表紙、見返し、料紙、発装(はっそう)金具、紐(ひも)、軸など、すべて当代の絵画・書跡・工芸の最高技術を駆使した華麗な装飾を施し、平家の栄華を反映して余すところがない。また、これら一具を納める金銀荘雲竜文(きんぎんそううんりゅうもん)銅製経箱、さらにこの経箱を納める蔦蒔絵唐櫃(つたまきえからびつ)も一括して国宝に指定されている。
[神崎充晴]
『小松茂美著『平家納経の研究』(1976・講談社)』▽『小松茂美著『平家納経の世界――国宝の謎を推理する』(1976・六興出版)』
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精選版 日本国語大辞典
へいけのうきょう ヘイケナフキャウ【平家納経】
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旺文社日本史事典 三訂版
平家納経
へいけのうきょう
別名『厳島納経』。『法華経』など32巻と清盛の願文1巻。1164年,清盛が一門の現当2世(現在と未来)にわたる繁栄を祈って発願。経巻は荘厳・善美を尽くしたもので装飾経中の逸品である。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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