●幻肢【げんし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
幻肢
げんし
phantom limb
四肢が切断されたあとでも,あたかもそれが存在するかのように感じられる現象。幻影肢または幻像肢ともいう。実際にはすでに失われている部位にかゆみや痛みを感じたり,ときにはそれを動かそうとしたり,使ってみようとしたりする。身体像の不明確な幼児や大脳障害者にはみられないが,一般には数年から数十年にも及ぶ場合がある。 D.カッツによれば,それは時とともに縮んでいき,ついには残存部位に埋込まれているような感じを伴うようになる。
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