●幼生【ようせい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
幼生
ようせい
larva
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デジタル大辞泉
よう‐せい〔エウ‐〕【幼生】
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世界大百科事典 第2版
ようせい【幼生 larva】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
幼生
ようせい
larva
後生動物の個体発生において、胚(はい)と成体との間の時期をいい、通常は、成体と著しく異なった形態と生活様式をもち、変態によって成体になる場合の、変態以前の時期をいう。昆虫など陸生節足動物の幼生は、とくに幼虫とよばれる。脊椎(せきつい)動物では、カエルのオタマジャクシ、ウナギ類のレプトセファルスなどが幼生である。無脊椎動物でも、幼生には特別の幼生名が与えられているものが多い。たとえば、ウニのエキノプルテウス、クモヒトデのオフィオプルテウス、ナマコのアウリクラリア、ヒトデのビピンナリア、ホウキムシのアクチノトロカ、ウズムシ類のミュラー幼生、環形動物のトロコフォラ(担輪子幼生)、甲殻類のノウプリウス、ゾエアなどである。変態に際しては、通常、幼生の中の特殊な原基が発達して成体の形をつくり、幼生期にみられる多くの器官は変態時に消失する。このような器官を幼生器官といい、オタマジャクシの尾やえら、エキノプルテウスの腕や繊毛帯、昆虫の幼虫の気管えらなどがこれにあたる。幼生の比較形態によって、動物の系統的な位置が示唆されることが多く、動物の発生様式と幼生の比較形態の研究は、系統分類学上きわめて重要な方法である。とくに、寄生性の動物のように成体が著しく退化した体制を有する場合には、幼生の形態が系統分類上の位置を決めるための決め手となることが多い。
幼生の生殖器官は、一般には未発達であるが、幼生形のまま生殖巣が成熟し繁殖するネオテニー(幼形成熟)の例も知られている。よく知られるネオテニーの例としては、アホロートル(メキシコサンショウウオ)があり、本種は原産地では、変態をおこさず幼生の形態を保持したまま性的に成熟し繁殖する。しかし、この種を原産地から移して別の環境のもとで飼育すれば、変態して成体となることがあり、その原因は、甲状腺(せん)ホルモンの形成と関連して考えられている。一方、幼形成熟と似た語として幼生生殖があるが、これは幼形成熟とはまったく異なり、幼生体内の胚細胞(卵細胞)が単為生殖を行う場合をいい、吸虫類やタマカの幼生でみられる現象である。
[雨宮昭南]
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精選版 日本国語大辞典
おさな‐おい をさなおひ【幼生】
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よう‐せい エウ‥【幼生】
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