●床【ゆか】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
床
ゆか
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床
ゆか
floor
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デジタル大辞泉
しょう〔シヤウ〕【床/×牀】


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しょう【床】[漢字項目]

1 寝どこ。寝台。「臥床(がしょう)・起床・就床・病床・臨床」
2 腰かけ。「床几(しょうぎ)」
3 苗どこ。「温床」
4 物の支えとなる部分。底部。土台。「火床・花床・河床・鉱床・銃床・道床」


[補説]「牀」は本字。
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とこ【床】
2 男女の共寝。「―あしらい」
3 地面より少し高くなっていて、板などを張ったところ。ゆか。
「下には大きい材木が横になっているので、―を張ったようである」〈鴎外・山椒大夫〉
4 「床の間」の略。「―に掛け軸を飾る」
5 畳のしん。「古―(ふるどこ)」
6 ぬかみそなど、漬物の材料をつけ込む所。
7 川の底。川床。
8 苗を育てるところ。苗床。
9 鉄床(かなとこ)のこと。
10 和船で、舵床(かじどこ)。
11 「髪結い床」の略。床屋。「浮世―」
12 牛車(ぎっしゃ)の人の乗る所。屋形。車箱(くるまばこ)。
[下接語]餌(え)床・鉄(かな)床・長床(どこ)石床・板床・浮世床・置き床・織部床・温(おん)床・牡蠣(かき)床・舵(かじ)床・壁床・髪床・髪結い床・川床・蹴込(けこ)み床・地(じ)床・書院床・釣り床・苗床・糠(ぬか)床・寝床・火床・袋床・船(ふな)床・踏込(ふみこみ)床・洞(ほら)床・本床・万年床・室(むろ)床・夜(よ)床
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ゆか【床/×牀】
2 劇場で、義太夫節の太夫と三味線弾きが座る所。舞台上手(かみて)に常設または仮設される。歌舞伎ではチョボ床ともいう。
3 京都の鴨川沿いの茶屋で、座敷から川原へ張り出してつくった納涼用の桟敷。川床。《季 夏》
4 家の中で、一段高く作った所。寝所などにする。
「―の下(しも)に二人ばかりぞ臥したる」〈源・空蝉〉
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とっさの日本語便利帳
床
出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
世界大百科事典 第2版
とこ【床】
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ゆか【床 floor】
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ゆか【床】
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しょう【床】
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家とインテリアの用語がわかる辞典
ゆか【床/牀】
出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
床
ゆか
floor
建築空間の下方を区画する部位をいい、人間はこの上面でもろもろの生活活動を営むことになるので、床は自重のみならず、その上にのる人や器具の重量(積載荷重)を安全に支える構造でなければならない。床のもっとも簡単なものは地盤面をそのまま床面とし、またはこれに密着して床を設定する場合である。古代の竪穴(たてあな)住居の床は前者、三和土(たたき)でたたき固めた床は後者の例で、これらは土間床と総称される。現在、土間床をつくる場合は割栗(わりぐり)地業などによって地盤を固め、必要に応じて防水処理を施し、その上にコンクリートを打設し各種の仕上げをする。しかし、床のもっとも一般的な形は、地盤から離して桁(けた)、梁(はり)、根太(ねだ)などの横架材を縦横に組み合わせて床組みをつくり、その上に水平に床板を張るものである。床組みは木骨または鉄骨もしくはその併用により、床板は木材のほか各種成型板(プレキャストコンクリート版、軽量コンクリート版など)、鉄板またはそれを溝形に加工し、そこへコンクリートを埋めるようにしたものも用いられる。なお床を鉄筋コンクリートとしたものをとくに床版(ゆかばん)(スラブslab)とよんでいる。スラブをも含めて床組みを組む場合、床は単に生活空間の場を提供して荷重を支えるだけでなく、躯体(くたい)(建物の本体)を水平に緊結する重要な構造部材でもある。
[山田幸一]
床組み
床組みは1階床と2階以上の床とでは多少構造が異なる。1階床の場合、床板は一定間隔(木造の場合は45センチメートル以下)に横架された根太の上に張るが、根太のスパン(支点間の距離)が大きくなるときは、その下をこれと直交する大曳(おおびき)(大引)で受け、地盤上に置いた玉石(たまいし)(人頭大の自然石。現在ではれんが、コンクリートブロックなどを用いることが多い)の上に立てた束でさらにこれを受ける。一階床の仕上げ面までの高さは45センチメートル以上とし、かつ床下は密閉せず通風をよくすることを建築基準法で規定しているが、もとよりこれは湿気を嫌うためで、日本のような気象条件の下では当然の処置である。1階以外の床組みでも床板と根太との関係は1階床と変わらないが、大曳にあたる材は梁とよぶ。しかし、この場合は梁を束で支えられないので、さらにその下に大梁または桁を直交させてこれを受ける。大梁などを用いるときは元の梁をとくに小梁という。コンクリートスラブの上に根太を固定し、その上に床板を張るものは転(ころ)ばし根太とよぶ。転ばし根太の床は仮小屋などで一時的な床を設けるときにも応用され、この場合は地表に根太にあたる材料を横たえ、それに床板を打ち付けるだけである。
[山田幸一]
床板
床版は、その表面をそのまま仕上げ面とする場合と、その上に畳、じゅうたんなどを敷き、あるいは寄木(よせぎ)やフローリングブロックを張るなど仕上げ材を別に用いる場合とがある。床一般の性格から摩耗が少なく清掃が容易でかつ美麗なもののよいことはいうまでもないが、その床の使用法によっておのずから強く要求される性質がある。たとえば洋風建築では土足のままの使用が多いので耐摩耗性がとくに必要で、水洗可能なものが求められることもあるが、和風住宅では脱靴するのが普通であるから、耐摩耗性よりもむしろある程度弾力性に富み肌ざわりのよいものが要請される。前者に適合したものとしてコンクリートまたはセメントモルタル、タイルまたはモザイクタイル、石張りまたは人造石とぎ出し(テラゾー)などがあり、後者に最適のものとして畳がある。板張り、カーペット、ゴムタイル、リノリウム、合成樹脂タイルなどはその中間的な存在である。
特殊な床として、体育館などでは振動を躯体に伝えないための振動吸収床、病院の手術室などでは静電気の滞留を防ぐための電導床などが要求される。また床組みまたはコンクリートスラブの中にあらかじめ温水用配管などを組み込んでおき、床面全体を暖房するくふうも古くから行われている。
[山田幸一]
歴史
世界各地とも床は地表またはそれを掘った土間床に始まるのが普通で、ときにその表面に石を敷いたり石灰プラスターを塗ったりしているが、生活水準の向上と建築技法の進歩により床は漸次地表より上に設けられるようになる。とくに日本のように多湿の地域では床を地盤より離し床組みを組む構造が早くから行われている。香川県出土と伝えられる銅鐸(どうたく)(1~2世紀)や奈良県の佐味田(さみだ)宝塚古墳出土家屋文鏡(4世紀後半)に鋳出された家屋図には、すでにそのような高床をもつ建物がみられ、登呂(とろ)遺跡では一般住居は竪穴式であっても穀倉にはやはり高床式板校倉(あぜくら)の用いられていたことが知られており、造り替えが繰り返されているとはいえ、伊勢(いせ)神宮正殿も同様である。このような高床はその後の日本建築の一つの伝統様式となり、ついには桂(かつら)離宮殿舎のような造型を完成した。このように土間床と早く決別したところでは脱靴・座式の生活が行われるが、低湿または寒冷の地域では床を地盤から上に離しても土間床の形式が踏襲され、ここでは土足・椅子(いす)式の生活が行われる。西洋のみならずアジア大陸、とくに黄河流域以北では現在でもおおむねこの形式である。日本へも中国から基壇を高く築いた土間床、椅子式の建築様式が伝えられたが、これは寺院や宮殿(大極殿(だいごくでん)など公式行事を行うところ)には採用されても、生活に直結する住宅形式までは変えられず、寺院においてすらのちには床がつくられ、宮廷でも天皇以下の私的な生活空間である内裏(だいり)の建物(紫宸殿(ししんでん)など)は高床に終始してきた。日本で椅子式の生活が行われるのはもとより明治以降で、それも公的生活面に限られ、住宅にまで浸透し始めるのはようやく第二次世界大戦以降のことである。床材料は竪穴住居の名残(なごり)の強い時代では土間に草、藁(わら)などを敷いたものと思われ、『貞観(じょうがん)儀式』(872成立)にみる大嘗宮(だいじょうきゅう)では束草(つかくさ)、竹簀子(たけすのこ)、蓆(むしろ)を重ねることになっているが、その後はすべて板敷きとなった。畳は鎌倉時代の絵巻物にまず高貴の人の座として板床の上に部分的に置かれる置き畳として現れ、室町末期ごろから部屋内いっぱいに敷き詰められることになり現在に至っている。そのほか寺院の土間床に敷き瓦(がわら)(タイル)などの用いられた例はあるが、他の床仕上げ材、たとえばカーペット、リノリウムなどの用いられるのはもとより西欧文明導入以降のことであり、合成樹脂タイルは第二次大戦後の発明である。
[山田幸一]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
とこ【床】

(2)床は一段高い所で、その上段の間には押板がつけられるのが普通であったが、茶室の発生とともに、上段と押板が縮小されて一つになり、今日いう⑦の「床の間」となった。
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ゆか【床】
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ゆか
し【床】
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