●序詞【じょし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
序詞
じょし
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デジタル大辞泉
じょ‐し【序詞】
2 和歌や擬古文などで、意味上または音声上の連想から、ある語句を導き出すために前に置く言葉。枕詞(まくらことば)は1句(5音)を基準とし、音数の制約があるが、序詞は2句以上にわたり制限がない。例えば「あしひきの山鳥の尾のしだりをの長長し夜をひとりかもねむ」〈人麻呂集〉の歌で、はじめの3句の部分は「長長し」の序詞である。じょことば。
3 演劇などで、開幕のときに述べたり歌ったりする前口上(まえこうじょう)。観客に内容を暗示したり、幕前の経過を報告したりするのに用いる。プロローグ。
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じょ‐ことば【序▽詞】
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世界大百科事典 第2版
じょし【序詞】
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じょことば【序詞】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
序詞
じょし
歌文における修辞法の一つ。「じょことば」ともいう。主想を導き出すための修飾句だが、属目(しょくもく)あるいは想像上の素材を即興的に表現するもので、掛け合い、問答などに由来する発想形式。機能は枕詞(まくらことば)に近く、枕詞が1句以内であるのに対し、これは2句以上にわたる。序詞と主想とのつながりは文法的な正接の法によらず、(1)形容・比喩(ひゆ)、(2)懸詞(かけことば)、(3)同音・類音の反復、の三つに分類される。(1)「たらちねの母が養(か)ふ蚕(こ)の繭(まよ)ごもり/いぶせくもあるか妹(いも)に逢(あ)はずて」(『万葉集』)、上3句、蚕が繭にこもって、いぶせき意から比喩的に下句を導く。(2)「ますらをのさつ矢手挿(たばさ)み立ち向ひ射る/円方(まとかた)は見るにさやけし」(『万葉集』)、射る的と続き、地名の円方に懸詞でかかる。(3)「河上(かはのへ)のいつ藻(も)の花の/いつもいつも来ませわが背子(せこ)時じけめやも」(『万葉集』)、いつ藻が同音のいつもを導く。(1)~(3)いずれも、/までが序詞で以下が主想である。序詞をもつ歌を序歌という。
[橋本達雄]
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精選版 日本国語大辞典
じょ‐ことば【序詞】
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じょ‐し【序詞】
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