●度牒【どちょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
度牒
どちょう
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デジタル大辞泉
ど‐ちょう〔‐テフ〕【度×牒】
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世界大百科事典 第2版
どちょう【度牒】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
度牒
どちょう
「得度(とくど)の牒(ふだ)」の意。度縁(どえん)ともいう。中国仏教圏において国家が僧尼となることを認可し証明するものとして発行した公文書。北魏(ほくぎ)代に起源するが、明確な形では唐の玄宗の747年(天宝6)に始まる。またその販売、すなわち売牒は、粛宗代の756年(至徳1)、宰相の裴冕(はいべん)の上奏をいれ、軍費をまかなうために行われたのが最初と思われる。度牒の地の素材はもともと絹であったが、宋(そう)の真宗代以後、紙にかわった。しかし、神宗(在位1067~85)のころから売牒が一般化し、氏名欄の空白のものや偽造品が現れたため、南宋の1133年(紹興3)には絹の度牒が復活した。なお、元代の『勅修百丈清規(ちょくしゅうひゃくじょうしんぎ)』によれば、僧尼が各地を修行して回る際には、つねに一種の身分証明書としてこれを携行したという。
度牒の制度は、日本でも早くから採用されたらしく、『僧尼令』(701)には「告牒」という名で出てくる。以来、さまざまの形式上の変化を重ねながらも、平安時代までは国家による教団の統制に大きな役割を担ったが、鎌倉時代以後、私度僧(しどそう)の一般化と外国僧の相次ぐ来日をきっかけとして緩み始め、廃止の方向に向かった。近・現代の度牒は各宗派が発行するもので、意味が異なる。
[木村清孝]
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精選版 日本国語大辞典
ど‐ちょう ‥テフ【度牒】
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