●座敷【ザシキ】
デジタル大辞泉
ざ‐しき【座敷】
2 宴会の席。酒席。また、酒席での応対。「
3 芸者・芸人などが招かれる酒席。「お
4 しとね・円座・上げ畳など、すわるための座を敷くこと。また、そのようにした場所。通常の板敷きに対していう。
「御―に高く座を構へて」〈沙石集・九〉
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世界大百科事典 第2版
ざしき【座敷】
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家とインテリアの用語がわかる辞典
ざしき【座敷】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
座敷
ざしき
畳を敷き詰めた接客用の部屋。古代住宅の床は板敷きで、円座や畳を敷いて座っていたが、古代末には狭い部屋で畳が敷き詰められるようになり、さらに中世末から近世初めに接客や居間に使われる部屋に畳が敷き詰められるようになった。中世後期には床・違い棚などが発生し、これらはしだいに装飾のために座敷に集められ、江戸時代初期には、座敷の正面に床と違い棚を、床を庭側にして並べ、床に接し庭に面して付書院を、違い棚に接し付書院に相対して帳台構(ちょうだいがまえ)を配する、一定の形式をもつ座敷飾りができあがった。座敷飾りは座敷の主要な装飾であるが、数寄屋(すきや)風の意匠が用いられるようになると、床以外の要素を適当に省略するのが一般的になる。座敷に続いて、座敷よりやや狭い次の間を設けるのが普通で、座敷と次の間は襖(ふすま)で仕切り、その上を欄間(らんま)とする。座敷と次の間は、続けて使うことが多い。座敷の周囲は、庭に面する縁側との間を障子とするほかは襖と壁で、江戸時代のもっとも格式の高い座敷では金碧(きんぺき)障壁画で飾られていたが、数寄屋風になると唐紙(からかみ)が多用される。内法(うちのり)以下の壁は襖と同じ構造のパネルの張付け壁、内法上の小壁は白土塗りであったが、数寄屋風になると色土壁になった。天井は棹縁(さおぶち)天井が普通であるが、格式の高い座敷では各種の格(ごう)天井が使われている。
近代の和風住宅の座敷は、江戸時代以来の書院造の様式を継ぐ部屋で、接客の部屋であるとともに主人の居間であり寝室でもあった。このような性格から、座敷は南面する日当りのよい部屋で、家の中でいちばんよい場所を占め、その前に庭をつくった。座敷にはかならず床の間があり、違い棚や付書院や平書院がつけられることも多かった。
しかし、大正ころから盛んになった生活改善運動により、日常生活の場でない座敷を家の中でいちばんよい場所にとることが問題にされ、第二次世界大戦後は、接客のための部屋をつくる余裕が経済的になくなり、座敷をつくらないのが普通になった。
[平井 聖]
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精選版 日本国語大辞典
ざ‐しき【座敷】

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