●弁内侍日記【べんのないしにっき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
弁内侍日記
べんのないしにっき
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べんのないしにっき【弁内侍日記】
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世界大百科事典 第2版
べんのないしにっき【弁内侍日記】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
弁内侍日記
べんのないしにっき
鎌倉時代の日記文学。二巻。1252年(建長4)までの記事がある。作者後深草院(ごふかくさいん)弁内侍は似絵(にせえ)(肖像画)の大家藤原信実(のぶざね)の女(むすめ)(生没年未詳)。姉妹の藻壁(そうへき)門院少将、少将内侍とともに優れた歌人であった。内容は後嵯峨(ごさが)天皇譲位の1246年(寛元4)に起筆、ついで後深草天皇即位以後断続的に52年まで7年間のことがあるが、現在伝わる日記は末尾が散逸しており、作者はさらに7年後の1259年(正元1)後深草譲位まで奉仕していたことが知られるから、本来はこのころまで書き継がれたものと思われる。天皇の行動や宮廷行事に関するもので公的性格が強く、めでたいこと、おもしろいことなど明るい記事の羅列であるが、機知とユーモアに富んだ天真爛漫(らんまん)な作者の個性もよく出ている。歌が304首、連句が六句あるので、「弁内侍家集」とも称される。
[松本寧至]
『池田亀鑑著『宮廷女流日記文学』(1927・至文堂)』▽『玉井幸助著『弁内侍日記新注』(1958・大修館書店)』▽『玉井幸助著『日記文学の研究』(1965・塙書房)』
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