●形而上詩【けいじじょうし】
世界大百科事典 第2版
けいじじょうし【形而上詩 Metaphysical Poetry】
広い意味では一般に哲学的思弁の詩(たとえばルクレティウスの《物の本質について》やダンテの《神曲》)をさすこともあるが,厳密には17世紀前半の英詩の一つの流派によって書かれた,機知と奇想conceitを特色とする詩を呼ぶ。すなわちエリザベス朝後期の詩人・神学者であったJ.ダンに始まり,G.ハーバート,R.クラショーらをへて,ピューリタン革命期のA.カウリー(クーリー),H.ボーン,A.マーベルにいたる詩の流れである。
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