@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

形質【けいしつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

形質
けいしつ
character
広くは生物のもつ各種性質をいうが,分類形態学では,分類の基準となる形態的な要素をいう。また遺伝学においては,表現型として現れてくる要素的な遺伝的性質を形質という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

けい‐しつ【形質】
生物のもつ形態や生理・機能上の特徴。遺伝によって表現型として次の世代に現れる性質。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

けいしつ【形質 character】
生物の分類群の指標となる特徴。分類学における標徴となる形質と,遺伝的性質を示す形質とがある。 分類の指標となる形質は標徴ともいわれ,分類学的形質と限定して用いられることもある。かつては形態上の形質が主なものであったが,最近では染色体などの細胞学的形質や,代謝系や生体内物質などの生化学的形質も重視されているし,動物の行動なども形質としてとり扱われるようになっている。類縁をあとづけるためには,できるだけ多くの情報が得られることが望ましいので,生物のもっている属性のすべてが分類学的形質となるべきであるが,多様に分化した生物の分類の指標になるように広く比較観察された形質にはまだまだ限りがあるといわねばならない。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

けいしつ【形質】
物の形と実質。
生物分類の基準となるあらゆる形態的特徴。特に、表現型として現れる各種の遺伝的性質。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

形質
けいしつ
charactertrait
生物のもっている体の形や特徴をいう。目で見える形や色、大きさなどのほか、生化学的、生理的な特徴、さらには行動や運動などの特徴も含まれる。
 メンデルの法則を発見した(1865)オーストリアのメンデルがエンドウを用いて交雑実験を行ったときに用いたのも、エンドウの種子の形や色、子葉の色、サヤの形や色、花のつき方、茎の高さなど7対の対立形質である。
 このような遺伝的な形質は、生物の体を構成している各細胞の核の中の染色体に存在している遺伝子DNAの遺伝情報に基づき、伝令リボ核酸(メッセンジャーRNA=messenger RNA、mRNA)に転写され、さらにタンパク質に翻訳されて発現する。生物のもつ遺伝的形質は、このようなタンパク質や酵素によって決まるので、それらが可視的な体の形や色、大きさなど形態的な特徴として現れるほか、特殊なタンパク質や酵素活性として現れる場合もある。さらに神経や運動器官にその遺伝子の作用が発現すれば、特殊な運動や行動として現れる場合もある。
 高等生物の遺伝的形質は、常染色体または性染色体上の遺伝子によって支配されるが、性染色体上の遺伝子によって支配される形質は、雌雄、男女によって異なる伝達、分離を行うため伴性形質といわれる。また動植物の長さ、重さ、あるいは色調など量的な形質は、多数の遺伝子によって支配されるものが多く、量的形質という。発生の過程で、環境の影響を受けて発現する形質で遺伝子の変化を伴わないものは、その個体のみに発現し子孫には伝わらない。このような形質を獲得性形質という。[黒田行昭]
『駒井卓著『人類の遺伝学』(1966・培風館) ▽高橋隆平編『植物遺伝学3 生理形質と量的形質』(1976・裳華房) ▽加藤泰安・中尾佐助・梅棹忠夫編『今西錦司博士古稀記念論文集 形質 進化 霊長類』(1977・中央公論社) ▽藤尾芳久・谷口順彦著『水産育種に関わる形質の発現と評価』(1998・恒星社厚生閣) ▽黒田行昭編著『21世紀への遺伝学1 基礎遺伝学』(1995・裳華房) ▽山岸高旺編著『淡水藻類入門 淡水藻類の形質・種類・観察と研究』(1999・内田老鶴圃) ▽鵜飼保雄著『量的形質の遺伝解析』(2002・医学出版) ▽アーサー・ケストラー著、石田敏子訳『サンバガエルの謎――獲得形質は遺伝するか』(岩波現代文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

けい‐しつ【形質】
〘名〙
① 物の形態と実質、形体と性質。
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「力を勤労する者は或は物の形質を変じ或は物の処を移して」 〔晉書‐劉曜載記〕
② からだ。肉体。
※蕉堅藁(1403)悼簡上人「事業不形質、貫花遺偈少林春」
③ 生物の分類学または遺伝において表現型として現われた各種の遺伝的性質をいう。〔生物と無生物の間(1956)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

形質」の用語解説はコトバンクが提供しています。

形質の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation