●形【カタ】
デジタル大辞泉
かた【形/型】
2 (形)証拠に残すしるし。保証のしるし。抵当。「カメラを借金の―に置く」
3 (型)ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型、型紙などの類。「石膏(せっこう)で義歯の―を取る」
4 (形・型)芸能や武道などで、規範となる動作・方式。「能楽の―」「投げの―」
5 (型)きまったやり方。伝統的なしきたり。慣例。「―を破る」「―どおりのあいさつ」
6 (型)事物を類別するとき、その個々に共通した特徴を表している形式、形態。タイプ。「血液の―」「古い―の人間」
7 (型)きまった大きさ。サイズ。「靴の―が大きすぎる」
8 (形)空手の競技種目の一。相手の動きを想定し、攻撃と防御の技を一連の流れの中で組み合わせた演武。個人戦と団体戦があり、審判の採点によって勝敗が決まる。→組手3
9 物に似せて作った絵・図・像など。
「馬の―かきたる障子(さうじ)」〈枕・九九〉
10 図柄。模様。
「着る物の―にてばし侍るか」〈仮・伊曽保・下〉
11 もと何かがあったことのしるし。あとかた。形跡。
「―もなく荒れたる家の」〈源・蓬生〉
12 占いに現れたしるし。うらかた。
「生ふ楉(しもと)この本山のましばにも告(の)らぬ妹が名―に出でむかも」〈万・三四八八〉
13 (「がた」の形で)
㋐(形)名詞の下に付いて、その物に似たかたちをしていることを表す。「卵―」「ピラミッド―」
㋑(型)名詞と形容詞の語幹の下に付いて、ある性質・特徴・形式をもっていることを表す。「最新―」「ハムレット―」「うるさ―」
→形(かたち)[用法]
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かたち【形/▽容】
2
㋐まとまり整った状態をもって表にあらわれた、物事の姿。形態。「合議制の―をとる」「文章の―を整える」
㋑実質に対して、表面上の姿・格好。外形。外観。また、体裁、名目。「―にこだわる」「代表という―で出席する」「―だけの夫婦」
3 物事の結果としての状態。「どっちつかずの―になる」
4 人に対する姿勢や態度。「―を改めて話す」
5 (「貌」とも書く)容貌(ようぼう)。顔だち。器量。また、容姿。「姿―の美しい人」
6 美しい容貌。また、美貌の人。かたちびと。
「―を好ませ給ひて」〈栄花・殿上の花見〉
[用法]かたち・かた――「形(かたち)」は「三角や四角などいろいろな形の積み木」「顔形」のように、物体の外から見える格好・姿・輪郭を表す。◇「型(かた)」は「洋服の型を取る」「柔道の型を見せる」「新しい型の自動車」「血液型」など、一定のきまった大きさや形態、やり方、性質についていう。◇「形(かたち)ばかりのお祝い」「型にはまる」「型通りのあいさつ」「型破りの人物」など、慣用的表現でも使い分けがある。◇用法の似た外来語に「パターン」があり、「日本人の思考パターン」「若者の行動パターン」「ワンパターン」「テストパターン」のように、類型、模様、柄(がら)の意味として用いられる。◇「形(かた)が崩れる」「髪の形(かた)をととのえる」「借金の形(かた)」のように「形」を「かた」と読む場合については「かた(形・型)」を参照。
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けい【形】[漢字項目]
[学習漢字]2年

1 外に現れた姿。かたち。「形式・形状・形態/円形・外形・原形・固形・語形・象形・図形・整形・地形・美形・変形・方形・無形」
2 物事の様子。「形勝・形勢」
3 体。肉体。「形骸(けいがい)・形体」
4 外に現れる。かたちづくる。「形成・形容」



[名のり]すえ・なり・より
[難読]女形(おやま)
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なり【▽形/▽態】
1 物の形。形状。「―の良い花活け」
2 からだつき。体格。「大きな―をしてみっともない」
3 服装。身なり。なりふり。「学生らしい―をする」「―ばかりを気にする」
4 他の語の下に付いて、接尾語的に用いられる。
㋐動詞の連用形に付いて、…するまま、…するとおり、などの意を表す。「人の言い―になる」
㋑名詞または形容詞の連体形に付いて、そのものにふさわしい、また、それに応じて、という意を表す。「弟―の考え」「狭ければ狭い―に住むしかない」
㋒名詞に付いて、…の形という意を表す。「弓―になる」
㋓動詞の連体形について、…したとたんに、…するとすぐ、の意を表す。「見る―顔色を変えた」
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がた【形/型】
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世界大百科事典 第2版
かた【形】
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精選版 日本国語大辞典
がた【形】
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ぎょう ギャウ【形】
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がだ【形】
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「形」の用語解説はコトバンクが提供しています。
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