●彩文土器【さいもんどき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
彩文土器
さいもんどき
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デジタル大辞泉
さいもん‐どき【彩文土器】
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世界大百科事典 第2版
さいもんどき【彩文土器】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
彩文土器
さいもんどき
顔料(がんりょう)を用いて文様を描いた土器の総称で、釉薬(ゆうやく)をかけた陶器は含めない。焼成前に施文したものが多いが、焼成後に文様をつけたものもある。顔料には鉄分を含む赤土などがおもに用いられ、酸化炎では赤く、還元炎では黒く発色する。また黒鉛や酸化鉛、白粘土などが使われている場合もある。彩文土器は西アジア、中国、中南米などの農耕文化の中心地でそれぞれ独自に発生し、農耕の伝播(でんぱ)とともに周辺地域へ広がっていった。
西アジアでは紀元前七千年紀後半に、ザーグロス山脈中の新石器文化のもとで彩文土器が出現する。初期には幾何学文が描かれているが、やがて動物文、植物文、人物文なども用いられ、呪術(じゅじゅつ)的な意味が込められていたと考えられる。西アジア起源の彩文土器は南ヨーロッパ、中央アジア、インド方面にも伝えられ、各地に独自の彩文土器が成立し、各文化の標式遺物となっている。中国では前四千年紀に中原(ちゅうげん)の仰韶(ぎょうしょう)文化や華東の青蓮岡(せいれんこう)文化のもとで彩文土器(彩陶)が生まれ、中原では竜山文化期にその伝統はとだえるが、甘粛(かんしゅく)方面では殷(いん)・周代に至ってもつくり続けられる。中南米では、前2000年ごろにペルーやメキシコ、グアテマラ方面で彩文土器が発生し、その伝統はプエブロ人(アメリカ先住民)にみられるように近代にまで続いていた。
[堀 晄]
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精選版 日本国語大辞典
さいもん‐どき【彩文土器】
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旺文社世界史事典 三訂版
彩文土器
さいもんどき
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