@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

役柄【やくがら】

知恵蔵

役柄
歌舞伎の登場人物の性別、年齢、性格をもとに設けた役(演技)の分類類型。大分類すると立役(たちやく)と女形(方)(おんながた)と道化役の3つに分けられる。立役は男役の総称か、男役の中でも誠実な思慮深い主役の2つの意味がある。立役をさらに中分類すると善人敵役がある。善人を小分類すると荒事師、和事師、実事師、さばき役、辛抱立役、和実師、若衆、男の老役である親仁方(おやじかた)がある。敵役を小分類すると、実悪(誠実な人と見せかけて主家横領を企む大悪人。堂々として貫禄があり、残酷。立敵、国崩しともいう)、皇位をねらう公家悪、実悪の家来である平敵端敵、お家横領を企む叔父敵、世話物手代敵、好意を寄せる女を裏切る冷酷な二枚目の悪人である色悪(いろあく)、滑稽な悪人の半道敵(はんどうがたき)がある。女方を小分類すると傾城(遊女)、武道に優れた女武道、世話女房、娘方、男のために悪事をする粋であだっぽい年増の悪婆(あくば)、年増・老女の花車方(かしゃがた)がある。女方の中でも一座の最高位を立女方(たておやま)という。
(山本健一 演劇評論家 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

やく‐がら【役柄】
役目のある身分。また、その役目上の体面。「役柄を重んじる」
役目の性質・内容。役向き。「役柄からいって適任だ」
演劇で、俳優が演じる人物の種別や性格。「役柄を巧みに演じる」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

やくがら【役柄】
演劇用語で登場人物の類型的分類をいう。西洋近代劇あるいはそれの移入である明治以降の日本の近代劇においては,人間を心理・性格など個人の側面から徹底してとらえ,〈同じ人間は絶対に二人とはいない〉というのがその劇作術における基本となっている。しかしこれに対して,たとえば歌舞伎では,登場する人物は身分職業,年齢,物語などにおける役割によって類型的にとらえられた。これがすなわち役柄である。 初期の歌舞伎においては,先行のと同じくシテワキツレと道化役の〈猿若〉が存在しただけであったが,1652年(承応1)の若衆歌舞伎禁止以来,女方と男方とを分けて登録することが義務づけられた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

やくがら【役柄】
役の性質。役むき。 -上、注意せざるをえない
役に伴って生ずる体面・立場。 -を重んずる
演劇で、演ずる役の類型。敵役かたきやく・道化役など。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

やく‐がら【役柄】
〘名〙
① 役目のある身分。また、役目上の体面。
※洒落本・青楼五雁金(1788)三「おそくなっては成りもふさぬ。夜があけては役がらがすまぬ」
② 役目の性質。職務の性質。役向き。
※浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)下「御役がらに相応せぬ、不心懸けの至りなり」
③ 演劇で、俳優が扮する登場人物の種別や性格。
※桐畑(1920)〈里見弴〉好敵手「さう云ふ役柄(ヤクガラ)を受けとった俳優の心持で」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

役柄」の用語解説はコトバンクが提供しています。

役柄の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation