●律法主義【りっぽうしゅぎ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
律法主義
りっぽうしゅぎ
legalismus
キリスト教神学用語。旧約聖書の律法の真の精神を忘れ,条文にとらわれて1字1句に拘泥するような態度をさす。この立場は「パリサイ人」に象徴され,キリストは福音書の多くの個所で,愛の精神にもとるものとして痛烈に批判している。より狭義には,救いはキリストの恩恵と信仰よりも律法の厳正な遵守,もしくは結局は各人の行う善業によって得られるとするような立場をさし,これはパウロの神学によって明確に批判された。ルターの宗教改革は,中世カトリック教会におけるこの律法主義に対する一つのプロテスト (抗議) であるとされている。
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世界大百科事典 第2版
りっぽうしゅぎ【律法主義】
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