@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

律法【りっぽう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

律法
りっぽう
Torah; the Law of Moses
ヘブライ語で,教える,道を示すなどを意味する語に由来する術語で,ヤハウェ神がイスラエルの民 (そして全人類) に啓示したとされる宗教的,儀式的かつ倫理的命令,法をさし,神意の表現であると信じられている。伝承によれば,モーセがシナイ山上で神から授けられたというが,その実際の内容については一致した見解はなく,ときに,いわゆるモーセの十戒モーセ五書 (書かれた律法) ,あるいは旧約聖書全体をもさし,さらにはモーセは書かれた物のほかに,口頭でも啓示を受けたとの説に立ち,この口伝を収集したいわゆるミシュナ (口伝律法) をも律法に含める説もある。キリスト教でも律法を神の隣人への愛の法として基本的に受入れるが,律法はキリストによって完成されたとしている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

りっ‐ぽう〔‐パフ〕【律法】
ユダヤ教で、神から与えられた宗教・倫理・社会生活上の命令やモーセ十戒はその典型。また、モーセ五書の総称。トーラー

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

りっぽう【律法 Law】
キリスト教倫理学および聖書学ではこの語は多義的に用いられる。前者で最も広義に用いられる場合は,〈福音に対立する〉否定的な意味で用いられ,ヨーロッパ,アメリカではルター派系統にその傾向が強くみられる。カルバン派では律法の第三用法と称して積極的に位置づけ,意味づける。また,福音=新約聖書と対立させ,律法=旧約聖書の意味に用いる場合もある。より狭義に用いる場合は,旧約聖書内の〈律法〉,つまり旧約聖書の最初の五書(モーセ五書)の別名として,とくにユダヤ教で用いられ,〈トーラーTorah〉ともいわれる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

りっぽう【律法】
歴史的仮名遣いりっぽふ 戒律かいりつに同じ。
歴史的仮名遣いりっぱふ 神により祭司や預言者を通して与えられる宗教や倫理生活上の規範。ユダヤ教のトーラーやイスラム教のシャリーアなど。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

律法
りっぽう
trhヘブライ語
law英語
「モーセはシナイで律法(トーラー)を受けた」(ミシュナ・アボット1―1)はユダヤ教の律法に関する重要な章句であるが、ここでいう律法は「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の五書のほかに、のちにミシュナに集大成された口伝律法をも含むとするのがユダヤ教の伝統的な解釈である。
 律法と訳されるトーラーは「教え、指示」を意味する語で、内容的には宗教的法規、道徳的規範、社会的、政治的倫理のすべてを包括している。「申命記」7章6節以下によれば、イスラエルの民は神の聖なる民であり、神の慈しみによって諸民族のなかからとくに選び出された。それゆえ、神を愛しその命令を守る者を、子々孫々に至るまで神は守護する。したがって命令と定めと掟(おきて)を守って行わねばならない、という。律法は神と民とのこうした契約関係を背景にして存在しており、神の聖性に対応して聖なる民となるための道である。
 また律法の道徳面には正義と公正という二つの基本的原理がうかがえる。所有、生存、居住、労働、人権等の基本的権利が主張されるとともに、生活手段や庇護(ひご)者をもたぬ未亡人および孤児、多くは避難民である他国人、さらには貧困者など、社会的弱者に対する特別な配慮が義務として要請されている。たとえば、畑の刈り入れに際しては隅の一部を残し、落ち穂はそのままに放置して、貧者や避難民の自由に任す。日雇人の日当を遅配させない。貧窮者には無利子で金を貸す。未亡人や孤児を困らせるようなことをしてはならない、など。ここには「あなた自身のようにあなたの隣人を愛しなさい。わたしは主である」(「レビ記」19章18)にみられるように、単に社会の秩序維持を目的とする規範を超えた宗教思想が根底に横たわっている。
 時代による社会の変質は、成文律法の適用に細則と新解釈を必要とした。これらが口伝律法を生み出していくことになった。[石川耕一郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

りっ‐ぽう【律法】
[1]
[一] (:ポフ) 仏教の戒律。
※米沢本沙石集(1283)三「六人の機量の仁をえらびて律法(リッホウ)を学せしめ、特斎になして中興の志をはしけれども」
[二] (:パフ) おきて。規則。また、法律。
※経済小学(1867)下「如此律法を以て国内工人を守護するの法とす」 〔新唐書‐百官志一・刑部〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

律法」の用語解説はコトバンクが提供しています。

律法の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation