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御伽衆【おとぎしゅう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

御伽衆
おとぎしゅう
戦国~江戸時代,主君そば近くにあって話相手をする役。御咄 (はなし) ともいう。戦国時代戦陣慰安のための話や,また武士としての心得などについての話が喜ばれたという。大内氏武田氏などで老臣功労者に話をさせたことに始り,やがて毛利豊臣前田,徳川諸氏の間でも行われるようになった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おとぎ‐しゅう【×伽衆】
室町末期以後、将軍大名のそばにいて話し相手書物講釈などをした人。御伽坊主

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世界大百科事典 第2版

おとぎしゅう【御伽衆】
咄衆(おはなししゆう),御談伴(ごだんばん),ときに安西衆(あんざいしゆう)ともいう。室町末期から江戸初期に特有な一種役職。その職掌は昼夜君側に侍して武辺咄(ぶへんばなし)や自己の経験談などを披露するもので,資格は話上手,特殊技能の持主,経験豊かな古老格のものに限られた。彼らの話は封建領主らの領国支配に役立てるのが主たる目的であった。だから各地をめぐり,多くの主君に仕え,経験をつんだものほど珍重された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

おとぎしゅう【御伽衆】
将軍や大名の側近くに伺候して諸国咄ばなしをしたり、雑談の相手をつとめたりする職。また、その者。室町末期、戦陣のつれづれを慰めるため、老臣や僧侶をはべらせたのに始まる。同朋。御伽坊主。御咄衆おはなししゆう。伽衆。伽。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

御伽衆
おとぎしゅう
室町末~江戸初期の役の一つ。主君の側(そば)に侍し、日夜の御伽を勤めた。御伽の主用が主君の咄(はなし)相手でもあったので御咄衆ともいわれ、江戸時代になると談判(だんぱん)、または安西(あんざい)衆ともいわれた。天文(てんぶん)年間(1532~55)の周防(すおう)の『大内氏実録』にみえるのが初見。武田、毛利、後北条(ごほうじょう)、織田、徳川氏など広く戦国大名間で流行したが、もっとも多く召し抱えていたのは豊臣(とよとみ)秀吉で、富田知信(とみたとものぶ)、大村由己(ゆうこ)ほか三十数名とされる。御伽衆は、特殊な技術のほか、武辺談や政談の必要から、相応の豊富な体験や博学多識、話術の巧みさが要請されたため、故実や昔のことをよく知っている年老いた浪人が起用されることが多かった。江戸期にはしだいに少年が起用されるようになり、若殿の遊び相手となっていった。[久保田昌希]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おとぎ‐しゅう【御伽衆】
〘名〙 戦国・江戸時代、将軍家、諸大名家に設けられた職制の一つ。特殊な経験、知識の所有者で咄(はなし)のうまい者が召し抱えられ、主人に近侍して雑談の相手をした。元来、大人相手の大人であって、子供相手の子供は少なかったが、徳川家光の頃から若殿相手の前髪の御伽衆も頻出した。御咄衆。御談伴(おだんぱん)。安西衆。伽衆。
※大内氏実録(室町末)大内殿有名衆「御伽衆 淡路彦四郎殿〈略〉今井主水正殿 廿三人」
[語誌]戦国時代では、都や他大名の情勢や地理など、実際的な情報を提供するのが役割だったが、後には、耳学問的に連歌、古典、故実、医学などの教養を主君に進講したり、他家へ使者に立ったりするなどの役割が主となった。

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旺文社日本史事典 三訂版

御伽衆
おとぎしゅう
戦国・安土桃山時代,大名などにそば近く仕え,軍陣のつれづれを慰めるための
曽呂利新左衛門など話し上手な僧侶盲人・知識人がその衆となる。室町時代同朋衆系列に属する。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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