●御前崎【おまえざき】
御前崎
おまえざき
静岡県南部,
遠州灘と
駿河湾に臨む地区。旧町名。 1955年御前崎村と
白羽村が合体して町制。 2004年4月,
浜岡町と合併し
御前崎市となる。
標高約 40mの隆起海食
台地で,台地の南側には
遠州灘海岸から続く砂丘列があり,
岬端部は海食崖の下に広い
平磯 (波食台) がある。中心集落の御前崎は,明治初期からカツオ釣漁の根拠地であったが,現在はマグロ延縄漁船を中心に,
焼津に次ぐ
遠洋漁業基地となっている。自然条件からみて
良港とはいえなかったが,1959年,岬の北側に大防波堤が築かれて避難港が完成した。現在,遠洋漁業のほか,大井川の砂利積み出しや
木材 (外材)
移入による
貯木場などの諸施設が整えられている。台地上では畑作中心の農業が営まれ,野菜,温室
メロンなどを産する。 1975年以降,ホテルや国民宿舎ができ観光地としても発展。白羽の風食礫産地,
ウミガメおよびその産卵地は天然記念物。遠州灘沿いの
海岸は
御前崎遠州灘県立自然公園に属する。
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御前崎
おまえざき
静岡県南部,
御前崎市にあり,
遠州灘に突出した岬。標高 40m前後の隆起海食台地からなる。台地の
基盤である
新第三紀層泥岩の上に厚さ約 6mの白羽礫層と呼ばれる円礫層が堆積し,
東西に延びる細長い砂丘列がある。先端
灯台付近の海食崖の下には,広い平磯(波食台),
沖合いに御前崎岩礁がある。台地の西傾斜面は冬の強い西風による風食礫である
三稜石があり,国の天然記念物に指定されている。
御前崎遠州灘県立自然公園に属する。
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おまえ‐ざき〔おまへ‐〕【御前崎】

静岡県、
駿河湾と
遠州灘(えんしゅうなだ)を分ける岬。隆起海食台地で、灯台がある。

静岡県南部の市。観光業、茶やメロンの栽培が盛ん。
浜岡原子力発電所がある。平成16年(2004)御前崎町、浜岡町が合併して
成立。人口3.5万(2010)。
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おまえざき【御前崎】
静岡県最南端,
榛原(は
いばら)郡御前崎町にある岬。駿河湾南西に突出して遠州灘とを分ける。
一帯は標高約40mの隆起海食台で基盤は新第三系の相良層群からなり,表面には白羽礫層(しろわれきそう)とよばれる風食礫(
三稜石)をのせ,周囲は急崖で限られる。白羽の風食礫は1943年天然記念物に指定された。海岸に沿って形成された波食台は地震の際の隆起運動を示し,台地面の
断層地形は変動の跡を示す。沖合には
沖御前岩礁があり,
大陸棚が広く発達している。
出典:株式会社平凡社
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おまえ‐ざき おまへ‥【御前崎】
[一] 静岡県南端、駿河湾を隔てて石廊崎(いろうざき)と対する岬。標高三〇~四〇メートルの隆起海食台地で灯台がある。おんまえざき。
[二] 静岡県南部の地名。茶やメロンの栽培が行われ、浜岡原子力発電所がある。平成一六年(二〇〇四)市制。
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