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【こころ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


こころ
mind
的には,身体的なものないし物質的なものとは独立の存在として,自我,精霊魂などの言葉とほぼ同義に使われることが多い。一方,現代の心理学では,個体の示す複雑な行を規定し,統御している機能についての一般的な言葉として用いられる。その場合,機械論的一元論立場によれば,こした行動を規定している脳の活動ないし過程といったものを漠然と示す用語であるとされるが,他方,生理的過程と区別されたあらゆる精神活動,精神過程の統合ないしまとまりの総体を示す用語とされたり,また単に行動を明するために仮定されたいくつかの構成概念のシステムとして考えられたりしている。

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しん
citta
仏教用語。仏教の経論では,肉体に対する精神のこと。精神には,心の本体と心の働きとがあると説いている。また心の説明については,経論によって種々の異説がある。 (1) 人の心臓。 (2) 阿頼耶 (あらや) 識のこと。 (3) 自我意識である末那識のこと。 (4) 意識のこと。 (5) 自性清浄心すなわち真如の意など。

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デジタル大辞泉

うら【心】
《「」と同語源で、表に見えないものの意から》
こころ。思い。内心。→心(うら)もなし
形容詞・動詞に付いて、心の中で、心の底からの意を表し、さらにその意が弱まって、何ということなく、何とはわからず、おのずからそのように感じられるの意を表す。「悲しい」「寂しい」「荒(さ)ぶ」

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けけれ【心】
こころ」の音変化。東国方言。
「甲斐が嶺(ね)をさやにも見しが―なく横ほり伏せる小夜(さや)の中山」〈古今・東歌〉

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ここり【心】
「こころ」の上代東国方言という。
「群玉のくるにくぎ鎖(さ)し固めとし妹(いも)が―は動(あよ)くなめかも」〈・四三九〇〉
[補説]例歌の原文「去去里」の「里」は「ろ」の乙類の仮名にも用いるので、「こころ」の誤読とする説がある。

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こころ[書名]
(心)《原題Kokoro小泉八雲の著作。明治29年(1896)刊。副題は「日本の内面生活の暗示と影響」。
(こゝろ)夏目漱石の小説。大正3年(1914)発表。罪悪感や孤独感、人間憎悪のがついには自己否定に至るという、個人主義思想の極致を描く。

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こころ【心】
人間の理性・知識・感情・意志などの働きのもとになるもの。また、働きそのものをひっくるめていう。精神。心情。「の豊かな人」「に浮かぶ思い」「の触れ合い」「を痛める」「の晴れる時もない」
㋐偽りや飾りのない本当の気持ち。本心。「が顔に現れる」「から感謝する」「にもないほめ言葉」「口との違う人」
㋑身についた感じ方や考え方の傾向。性分。性根。「生まれついてのは変わらない」「ねじけた」「を入れ替える」
㋒物事について考え、判断する働き。考え。思慮。分別。「を決めたら迷わず進む」「会社再建にを砕く」
㋓他人の状況を察していたわる気持ち。思いやり。情け。人情味。「のこもった贈り物」「をこめて編んだセーター」
㋔あることをしようとする気持ち。意志。「やるしかないとを決める」「行こうというが起こらない」
㋕物事に対する関心や興味。「遊びにを奪われる」
㋖自分と異なるものを認め受け入れる余裕。度量。「広いの持ち主」「の狭い人」
㋗物事の美しさやおもしろさのわかる感覚。風流心。「詩のにふれる」「美を求める
㋘覚えていること。記憶。「に深く刻まれた痛み」「に残る名演技」
㋙気をつけること。注意。留意。「が行き届く」「隅々にまでを配る」

㋐物事の本質をなす意味。また、芸術上の理念。「演技のを会得する」「能のは幽玄にある」
㋑なぞ解きなどで、その理由。わけ。「田舎の便りとかけて豆腐ととく。はまめ(豆)で稼いでいる」
全く異なる他の物事に見立てること。つもり。
「まだ蓬莱(ほうらい)は飾らねども、まづ正月の―」〈浄・阿波の鳴門
おもしろくない思い。また、分け隔てする気持ち。
「かく親しき御仲らひにて、―あるやうならむも便なくて」〈・若菜上〉
[下接句]気は心口は口心は心犬馬の心旅は情け人は心二千里の外(ほか)故人の心人は見目(みめ)よりただ心
[補説]書名別項。→こころ
[補説] 
2015年に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。2015」キャンペーンでの「心」への投稿から選ばれた優秀作品。

◆漢字で書くのは簡単だが、読むのは極めて難しいもの。
へいしょさん

◆体の中にある細い枝のようなもの。強いストレスがかかるとポキッと折れることがある。
ちいちゃんパパさん

◆ある者にとっては鋼であり、ある者にとってはガラスであるもの。
Kentaさん

◆世の中で一番売ってはいけないもの。
Shinさん

◆誰も見た事がないのに、誰もがその存在を確信しているもの。
saraさん

◆無限のエネルギー。しかし時には熱を持ちすぎ制御不能になるときもある。二つ使用するときは特に注意(恋愛など)。
まなぶさん

◆人間の核。不安定で常に変化しており、脆く弱く壊れやすく、ときに自分の生死をも左右しうるもの。しかし、苦境を乗り越えるたびに強くなる。
bunbunさん

◆せかいいち性格の悪いともだち。
ホンダマリコさん

◆人間が存在する原点。目に見えないが、感情や思考、それに伴う行動などの人間には不可欠なものを動かす、なくてはならないもの。
水泳部のマネージャーさん

◆人間の核の部分。存在するようで存在せず、存在しないようで存在する。
ゆいおさん

◆目に見えず、触れることもできず、あったりなかったり、強かったり細かったり、人によっては頻繁に折れたりする。なのに、時々、すべてに打ち克つ力になる。
ふくにゃさん

◆頭の良きライバル。
カリカリさん

◆簡単には開かない箱の中に存在する世界。「心友」にだけ合鍵を渡しておく。
かぐやさん

◆他者を感じるときにその存在に初めて気づくもの。
スエルテさん

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しん【心】
精神。こころ。また、こころの奥底。「、技、体のそろった力士」「の強い人」→心(しん)から
(多く「芯」と書く)もののなか。中央。中心。
㋐内部の奥深いところ。「からだのまで冷える」
㋑中央にあって、重要な役割をになう部分。「鉛筆の」「蝋燭(ろうそく)の」「一家のとなって働く」
㋒火が通っていない飯粒や麺の、中央の硬い部分。「のある御飯」
㋓物の形状を保つために、その内部に入れるもの。「襟にを入れる」
1が宿るとされたところから》心の臓。心臓。「不全」
二十八宿の一。東方の第五宿。蠍座(さそりざ)のアンタレスほか二星をさす。なかごぼし。心宿。
真(しん)7
仲間。友だち。
「おいらも―に入れねえな」〈滑・浮世風呂・前〉

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しん【心】[漢字項目]
[音]シン(呉)(漢) [訓]こころ
学習漢字]2年
〈シン〉
五臓の一。心臓。「心悸心筋心室腹心狭心症
こころ。精神。「心境心魂心情心身心配心理安心一心改心感心疑心苦心細心執心小心傷心専心童心内心熱心変心放心発心(ほっしん)本心民心無心野心用心(ようじん)良心
まん中。物事のかなめ。「心棒核心湖心重心中心天心都心灯心
〈こころ(ごころ)〉「心得気心下心真心
[名のり]うち・きよ・ご・ごり・さね・なか・み・むね・もと
[難読]心地(ここち)心算(つもり)灯心(とうしみ)心太(ところてん)稈心(みご)

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デジタル大辞泉プラス

1973年公開の日本映画。監督・脚本新藤兼人原作:夏目漱石による小説『こころ』、撮影:黒田清巳。出演:松橋登、辻萬長、杏梨、乙羽信子殿山泰司、荒川保男、小竹外登美ほか。

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日本のポピュラー音楽。歌は男性演歌歌手、五木ひろし。1990年発売。作詞星野哲郎作曲船村徹

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世界大百科事典 第2版

こころ【心】
知,,意によって代表される人間の精神作用の総体,もしくはその中心にあるもの。〈精神〉と同義とされることもあるが,精神がロゴス(理性)を体現する高次の心的能力で,個人を超える意味をになうとすれば,〈心〉はパトス(情念)を体現し,より多く個人的・主観的な意味合いをもつ。もともと心という概念は未開社会霊魂不滅の信仰とむすびついて生まれ,その延長上に,霊魂の本態をめぐるさまざまな宗教的解釈や,霊魂あるいは心が肉体のどこに宿るかといった即物的疑問を呼び起こした。

出典:株式会社平凡社
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こころ【心】
1948年7月創刊された同人雑誌。第2次大戦後の急激な左翼的風潮にあきたりない安倍能成武者小路実篤天野貞祐田中耕太郎小泉信三,梅原竜三郎ら,いわゆるオールドリベラリストが結成した〈生成会〉の手で,当初向日書院から発行された。同人の自由な発言の場とすることを方針とし,エッセーのみならず,同人の研究成果や回想録などがかなり長期間連載され,そうしたゆったりした誌面作りが一種風格となっていた。発行元は日本評論社,酣灯社と移り,53年4月号から終刊号(81年7・8月合併号)までは平凡社から刊行された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)


こころ

心とはいわゆる感覚・知覚および知・情・意の働き、ないしはその座をいう。哲学のうえで心を特徴づけるとすれば、人間を人格たらしめる原理であるといえよう。しかし、いま少し具体的に心を規定するには、それが何と対立して考えられるかをみればよい。まず第一に、心は身体に対立させられる。この場合、心は、身体に受けた刺激を受容するもの、身体を動かすものなどと考えられる。第二に、心は行動、ふるまいに対立するものとして考えられる。表だった行動の背後にあり、行動とは独立に働くものとして、いわゆる思考、感情、意志などの座として心が設定される。第三に、人間同士が人間として異なるとすれば、それは異なる心をもつからであるとして、人間同士を異ならせるものとしての心が考えられる。そして第四に、この世界が見え、聞こえ、味わわれているのは、ほかならぬ自分にとってであるとして、世界いっさいに対立する「自分」としての心が考えられる。このように「心」はけっして単純な概念ではないが、そこに共通してみいだされるのは、人間を単なる「物」でない「者」(人格)とする原理だということである。

[伊藤笏康]

 心理学者のだれもが承認するような心の定義はまだない。しかし多くの心理学者は、知覚、記憶、感情、意志、知的活動などの心理的過程を心と結び付けて考えている。心ということばは、次のような意味で用いられることが多い。(1)環境との間に相互作用を営む心理的過程の全体、(2)意識的経験の全体、(3)心理的活動や意識的経験を説明するための構成概念、(4)主体、自己、魂または霊魂、(5)行動または思考の特徴的様式(たとえば、日本人の心、未開人の心などという場合)。

 経験的心理学が登場する以前の心理学は、心の本質(物質との違いなど)、霊性(神との関係など)、道徳性(心の善悪)などの問題を取り上げて論じていたが、とくに心の本質の問題は「心身問題」として長い間引き続き哲学や心理学の重要問題となってきた。心と身体との関係については、次のようないくつかの立場を区別することができる。(1)身体だけが実在すると主張する唯物論materialism、(2)身体および身体的過程は心の働きの所産であり、心の現象形態にすぎないと主張する唯心論spiritualism、(3)心は身体に作用し身体は心に作用すると主張する相互作用説interactionism、(4)心的過程と身体的過程とは相互に影響しあうことなく、まったく独立に並行して進行していると主張する並行説parallelism、(5)心に影響を与えるある種の事象は身体にも影響を与え、身体に影響を与えるある種の事象は、心にも影響を与えると主張する心理物理的並行説psychophysical parallellism、(6)ある見方からすれば心は身体であり、また別の見方からすれば身体は心であり、両者は基本的には一つの本体のもつ二つの特性であると主張する両面説double aspect theory、(7)心的過程は身体的活動の副産物であって、とくに重要な役割をもたないと主張する付随現象説epiphenomenalism、(8)意識的過程と脳の物理的過程とはまったく同一だというわけではないが、両者の間には一対一の対応関係があると主張する心理物理的同型説psychophysical isomorphism、(9)生物がある程度複雑になると、心的性質を示すようになると主張する発出説emergentism。

 現代の心理学は行動主義の影響を受け、意識的経験を客観性に欠けるものとして研究対象から排除する科学的心理学の立場をとり、「心のない心理学」が主流を占めるようになったが、それによって心に関する問題そのものが解決されたわけではない。問題は心をどう定義するかであるが、心という概念が要求される理由は主体の同一性とか、認識の恒常性とか、身体との関係とかいったことが問題になるからである。そこで今日では、心にかわって「人」とか「パーソナリティー」とかいった概念が取り上げられている。また、心と身体との関係についても、脳損傷や薬物による心理的過程の障害の問題、身体症状の原因として心理的因子を重視する精神医学的な問題、脳の発達と心理的機能の発達との系統発生的・個体発生的関係の問題、脳活動とさまざまな意識水準との関係の問題、などの具体的研究課題が取り上げられ、電気化学・分子化学などの自然科学的な立場から研究されている。

[宇津木保]

『藤永保他著『心とは何か』(『講座 現代の心理学1』所収・1981・小学館)』

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精選版 日本国語大辞典

うら【心】
[1] 〘名〙 (「裏」「浦」と同語源。上代では、「うらもなし」という慣用的表現の中に見られるにすぎず、多くは語素としての用法である) 心。心のうち。
[2] 〘語素〙 形容詞およびその語幹、動詞の上に付いて「心の中で」「心から」「心の底からしみじみと」の意を添える。「うらあう」「うらがなし」「うらぐわし」「うらごい」「うらさびし」「うらどい」「うらなき」「うらまつ」「うらもう」「うらやす」など。
[語誌](1)上代において同じく「心」の意をもつ「うら」と「した」のちがいは、「うら」が、意識して隠すつもりはなくても表面にはあらわれず隠れている心であるのに対し、「した」は、表面にあらわすまいとしてこらえ隠している心であるという。
(2)語素としての「うら」の結合範囲は、中古以後ほとんど形容詞に限られ、「うら」の意味も弱まって「おのずと心のうちにそのような感情がわいてくる」意となる。その結果「ものがなしい」などの「もの」と類似した意味にとれるが、「もの」は情意、状態の対象を漠然と示して外的であるのに対し、「うら」は内面的である。
(3)「古今集」をはじめ、和歌では、「うら」が「心」の意と「浦」や「裏」の意味を掛けて使われることがあるが、すでに「古事記‐上・歌謡」の「わが心浦渚(うらす)の鳥ぞ」や「万葉‐三三三六」の「いさなとり海の浜辺に浦も無くふしたる人は」などでも、「うら」に「心」と「浦」が掛けられている。

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ここり【心】
〘名〙 誤読によって「こころ(心)」の上代東国方言とされていた語。
[補注]「万葉‐四三九〇」の「群玉のくるにくぎさし固めとし妹が去々里はあよくなめかも」の「去々里」を「ここり」と訓んだことによる。「里」は、「ろ」の乙類の仮名にも用いる。

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こころ‐・する【心】
〘自サ変〙 こころ・す 〘自サ変〙
① 気をつける。気をつかう。注意する。
※後撰(951‐953頃)雑二・一一三八「心してまれに吹きつる秋風を山おろしにはなさじとぞ思〈大輔〉」
※徒然草(1331頃)八七「下部に酒飲まする事は、心すべきことなり」
② その気持になる。そのつもりになる。心づもりをする。
※源氏(1001‐14頃)総角「中納言は、ひとり臥し給へるを、心しけるにやとうれしくて、心ときめきし給ふに」

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こり【心】
〘名〙 =こころ(心)
[補注]「書紀‐神代上(水戸本訓)」の「所生(う)まるる神を号(なつ)けて田心姫(たコリひめ)と曰ふ」は、神名の一部として用いられている。

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しん【心】
[1] 〘名〙
① こころ。精神。
※伝光録(1299‐1302頃)伏駄密多尊者「たとひ衆生といふとも、心意の別称也。心を勝れたりとして、意を劣れりとすることなかれ」
※集成本狂言・釣狐(室町末‐近世初)「扨(さて)も扨もあの猟師といふ者は、疑ひのしんの深いものぢゃなあ」 〔孟子‐告子・上〕
② 心臓。心の臓。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔礼記‐少儀〕
③ 胸部。むね。〔荘子‐天運篇〕
④ (「芯」とも書く) 物の中央、また、中心を構成する部分。
(イ) まん中にあるもの。物の中心。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※女重宝記(元祿五年)(1692)一「桃のさねを 桃のみ又しん」 〔南史‐孝義伝上・江泌〕
(ロ) 生け花で、中心になる枝や花。
※仙伝抄(1445)「藤をしんにたてべからず」
(ハ) 衿や帯、また、屏風や襖(ふすま)などに入れて形を整えるもの。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「おむすさんのお聞(きき)の下帯(さげおび)といふのはネ。心(シン)の厚く這入た」
(ニ) 飯などの煮えきらないで固い部分。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉九「尤も薩摩芋だけは、確かに鈴江君の手際と見へて大(おほい)に心(シン)があった」
⑤ 中心となって活動するもの。一群の中での主要なもの。
(イ) 行動の中心となるもの。主脳。
※洒落本・多佳余宇辞(1780)「おまへを今夜のしんにして、遊ぶのだ」
(ロ) =しん(真)
⑥ 根拠。基礎。
[2] 二十八宿の東方第五宿。さそり座の中央部にあたる主星アンタレスほか二星をいう。心宿(しんしゅく)。商星。なかごぼし。〔文明本節用集(室町中)〕 〔史記‐天官書〕

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