@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

忌避【きひ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

忌避
きひ
Ablehnung
(1) 裁判職員の忌裁判官または裁判所書記官職務執行不正を疑わせるような事由がある場合に,当事者 (刑事訴訟ではさらに弁護人) から事件につき職務を執行させないようにとの申し立てをすること (民事訴訟法刑事訴訟法) 。除斥の原因は法定されているが,具体的な事情を考慮してより広く職務執行からの排除を可能にすることにより,除斥の制度を補充する意味をもつものである。 (2) 鑑定人または通事の忌避。民事訴訟上,鑑定人に誠実な鑑定を期待できない事情があるときは,当事者はこれを拒否するため忌避の申し立てができる。通事についても同様である。 (3) 仲裁人の忌避。仲裁人に裁判官の除斥または忌避の原因にあたる者がある場合,および仲裁人が不当に仲裁手続を遅延する場合には,当事者は忌避の訴えを起こすことができる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

き‐ひ【忌避】
[名](スル)
きらって避けること。「徴兵を忌避する」
訴訟事件に関して、裁判官裁判所書記官に不公正なことをされるおそれのある場合に、当事者の申し立てにより、その者を事件の職務執行から排除すること。また、そのための申し立てをすること。→回避除斥

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

きひ【忌避】
法律用語。事件を担当している裁判所職員(裁判官,裁判所書記官)に裁判の公正・公平を疑わしくするような事情がある場合に,当事者(刑事訴訟ではさらに弁護人)からの申立てによって,当該職員を訴訟手続から排除する制度(民事訴訟法24条,刑事訴訟法21条等)。上記の〈事情〉とは,たとえば,裁判官が当事者の一方親友であることなど,当該職員と事件との間に特殊な関係が存在することである。除斥も同じ目的の制度であるが,法律に定められた事由がある場合に当然に当該職員を排除する制度であるのに対し,忌避はそれを補完する意義をもつ(刑事訴訟では,除斥事由のある職員を当事者の申立てによって排除することも,忌避と呼ぶ)。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

きひ【忌避】
スル
きらってさけること。 徴兵を-する
訴訟において当事者が、不公正な職務執行を行う恐れのある裁判官・裁判所書記官を職務の執行から除外するよう申し立てること。 → 除斥じよせき

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

忌避
きひ
裁判官が事件と特殊な関係にあって、その裁判官が当該の事件について職務の執行をすれば、裁判の公正が妨げられる場合に、当事者の申立てにより、裁判で、その裁判官を当該事件の職務の執行から排除すること。裁判に対する国民の信頼を確保するために設けられた制度である。民事訴訟では、除斥原因以外の公正を妨ぐべき事情、たとえば裁判官が当事者と親友、仇敵(きゅうてき)である(敵対関係にある)とか、事件と経済的利害関係を有するなどの事情のある場合がこれにあたり、刑事訴訟では除斥原因のあるときにも忌避できる。忌避は当事者の申立てに基づき、裁判所の裁判によりなされる。忌避の裁判により初めて忌避の効果が生ずるのであるから、それまでに不公正な手続が進められないよう、忌避の申立てがあれば、原則として訴訟手続は停止される(民事訴訟法26条)。裁判所書記官、鑑定人、通訳人、仲裁人、参与員についても忌避が認められている。なお、刑事裁判において、2009年(平成21)5月から、裁判員制度が施行された。裁判員については、不公平な裁判をすると裁判所が認めた者は裁判員となることができない(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律18条)。このほか、一定の職業にある者は裁判員になれない(同法15条)。除斥原因とほぼ同様の事由に該当する者も、特定の事件について裁判員となることができない(同法17条)。[本間義信]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

き‐ひ【忌避】
〘名〙
① きらって避けること。いやがること。
※玉葉‐承安二年(1172)閏一二月一二日「申云、先儒之説、雖乖申之儀、尚日数之内、不憚之由、更以不知之、仍神事之間、尚尤可避之者」
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八「甚しき不平均(ふつりあひ)は最も忌避(キヒ)すべき事ぞと思はる」 〔魏書‐高平伝〕
② 裁判官、また、裁判所書記官が、事件の当事者と特別な関係がある場合など、不公平な裁判をするおそれがあるような事情があるときに、当事者が担当裁判官の職務の執行を拒否すること。
※民事訴訟法(明治二三年)(1890)三三条「総ての場合に於て各当事者より之を忌避することを得」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

忌避」の用語解説はコトバンクが提供しています。

忌避の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation