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性ホルモン【セイホルモン】

デジタル大辞泉

せい‐ホルモン【性ホルモン】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

性ホルモン
 性ステロイドともいい,性腺が主として分泌するステロイドホルモン.男性ホルモン,女性ホルモンといわれる.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
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世界大百科事典 第2版

せいホルモン【性ホルモン sex hormone】
主として性腺(生殖腺)から分泌され,生殖系の発達を促進・維持し,二性徴の発現その他をもたらすホルモンの総称。発生初期には性腺の分化にも関係する。性ホルモンは雄性ホルモンまたは男性ホルモンと雌性ホルモンまたは女性ホルモンに二大別されるが,いずれもステロイドホルモンである。近年,生体内には存在しないが,性ホルモンと同じ作用をもつ合成物質がいくつも作り出されており,これらを含めた総称として性ホルモン物質sexogenという言葉が用いられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

せいホルモン【性ホルモン】
脊椎動物の生殖腺から分泌されるステロイドホルモン。生殖器の発育・機能維持、第二次性徴の発現、発情などに関係する。雄性ホルモンと雌性ホルモンがあり、その分泌は下垂体の性腺刺激ホルモンにより調節される。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

性ホルモン
せいほるもん
雌雄の生殖腺(せん)から分泌され、生殖器の発育を促し、その機能を維持し、さらに雌雄の性徴を発現させるホルモンをいう。性ホルモンには雌性ホルモン(女性ホルモン)である卵胞ホルモン(発情ホルモンestrogens)および黄体ホルモン(gestagens、progestins)と、雄性ホルモン(男性ホルモンandrogens)がある。性ホルモンは脊椎(せきつい)動物だけにみられ、無脊椎動物では生殖腺から分泌される性ホルモンは知られていない。ただし、下等生物の真菌類や藻類で、造精器や造卵器などから分泌される物質を広い意味で性ホルモンという場合もある。雄(男性)では精巣中の間細胞からテストステロンが、雌(女性)では卵巣中の卵胞からエストラジオール、エストランが、黄体や胎盤からプロゲステロンが分泌される。副腎(ふくじん)皮質からも性ホルモンの作用をもつ物質が分泌される。また発生の途上、雌雄の性ホルモンのバランスで性が決まる例も知られている。性ホルモンは大部分がステロイド系の物質であるが、天然には存在しない合成ステロイドや、ステロイドと関係のない化学物質でも似たような作用を示すものが多く知られている。雌雄の性ホルモンの分泌は、ともに下垂体由来の生殖腺刺激ホルモンによって調節されており、性周期や妊娠期間が一定になるようにできている。[菊池韶彦・小泉惠子]

雄性(男性)ホルモン

炭素数19個のステロイド化合物で、精巣(睾丸(こうがん))中の間細胞から分泌される。下垂体前葉から分泌されるペプチド性の間細胞刺激ホルモンの支配を受けている。雄性ホルモン(男性ホルモン)は雄性生殖器の発育と雄の性徴の発現を行っており、ホルモンの効果判定にはニワトリのとさかの発育度が使われた。このほか、組織や細胞でタンパク質の合成を盛んにする作用があり、尿中への窒素の排出量が減り、体重の増加や骨格筋の発達がみられる。雄性ホルモンの主成分は精巣から分泌されるテストステロンで、その代謝産物のアンドロステロンや副腎皮質ホルモンのアドレノステロンも雄性ホルモンとしての作用をもっている。
 精巣は黄体ホルモンおよび卵胞刺激ホルモンの刺激によりコレステロールからテストステロンを合成する。また、副腎皮質由来のアンドロステンジオンを取り込みテストステロンを産生する。脂溶性のテストステロンは標的細胞膜を通過して細胞質のアンドロゲン受容体に結合した後に核内に移行して標的遺伝子の転写を促進する。[菊池韶彦・小泉惠子]

雌性(女性)ホルモン

雌性ホルモン(女性ホルモン)には卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種があり、それぞれ下垂体前葉に由来するポリペプチド性の卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの作用により、卵巣中の卵胞や黄体から分泌される。黄体形成ホルモンは、前述の間細胞刺激ホルモンと同一物質である。卵胞ホルモンは炭素数18個のステロイド化合物で、エストロン、エストラジオール、エストリオールなどがある。これらは雌性(女性)性器系統を発育させ、かつ二次性徴の発達、月経周期における子宮内膜層の増殖を促す。黄体ホルモンは炭素数21個のステロイド化合物で、プロゲステロンが代表的な例である。このホルモンは子宮に妊娠準備状態を誘導する機能をもつ。これらの2種の雌性ホルモン(女性ホルモン)と、その分泌を促す2種の生殖腺刺激ホルモンが互いに協調あるいは拮抗(きっこう)することにより、一定した性周期や妊娠期間が維持されている。[菊池韶彦・小泉惠子]

性周期

性周期(月経周期)は卵巣内で卵胞が成熟することから始まる。下垂体の卵胞刺激ホルモンは卵胞に作用して卵胞の成熟を促進し、卵胞ホルモンを分泌させる。卵胞ホルモンは子宮の内壁を肥厚させ、子宮の働きを活発にし、同時に下垂体に作用して黄体形成ホルモンの分泌を促す。成熟した卵胞は壊れて卵を排出し、黄体となる。この黄体に下垂体から分泌された黄体形成ホルモンが作用し、黄体は発育して黄体ホルモンを分泌する。一方、黄体ホルモンは卵胞ホルモンと協同作用をして子宮の内壁を維持し、受精卵が着床しやすいように準備する。また、下垂体に作用して卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制し、黄体のあるうちに次の卵胞が成熟するのを防ぐ。受精卵が子宮に着床せず、妊娠が成立しない場合には黄体がしだいに萎縮(いしゅく)し、発達した子宮壁は崩壊して月経となって排出される。黄体が消滅して黄体ホルモンの分泌が止まると、ふたたび下垂体の卵胞刺激ホルモンが作用し始め、新しい卵胞が形成されて次の性周期が始まる。ヒトの場合は、この一周期がだいたい28日である。[菊池韶彦・小泉惠子]

妊娠中の性ホルモンの作用

受精卵が子宮壁に着床して妊娠が成立すると、黄体は妊娠黄体となって妊娠終了まで維持され、盛んに黄体ホルモンを分泌する。黄体ホルモンは卵胞ホルモンとは拮抗的に働き、子宮の生理作用を抑え、下垂体の生殖腺刺激ホルモンの分泌を抑制する。妊娠の後期には、黄体ホルモンと卵胞ホルモンは下垂体前葉の乳汁分泌ホルモンとともに働き、乳腺の発達および乳汁の分泌を促す。なお妊娠中には、黄体ばかりでなく胎盤からも黄体ホルモンが分泌され、妊娠の維持がいっそう完璧(かんぺき)となる。[菊池韶彦・小泉惠子]
『第14回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会編『ステロイドホルモンと脳科学――性・ストレス・脳をめぐって』(2000・クバプロ) ▽井沢鉄也編著『運動とホルモン――液性因子による調節と適応』(2001・ナップ) ▽江口保暢著『ホルモン発達のなぞ――環境ホルモンを理解する近道』(2002・医歯薬出版) ▽鬼頭昭三著『脳を活性化する性ホルモン――記憶・学習と性ホルモンの意外な関係』(2003・講談社) ▽植松俊彦他編『シンプル薬理学』改訂版(2004・南江堂) ▽田中千賀子他編『NEW薬理学』(2007・南江堂)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せい‐ホルモン【性ホルモン】
〘名〙 (ホルモンはHormon) 動物の生殖腺(せん)から分泌されるホルモン。生殖器の発育、性徴の発現、生殖行為の誘起などに働く。雄では精巣から分泌される雄性ホルモン、雌では卵巣から分泌される雌性ホルモンがあり、後者は発情ホルモンと黄体ホルモンとに分けられる。いずれも脳下垂体前葉の生殖腺刺激ホルモンの影響を受ける。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

性ホルモン
セイホルモン
sex hormone

ヒトやその他の動物の性的特徴,性的機能の発達,保持作用をつかさどるホルモン.普通は男性ホルモン女性ホルモンをいうが,性腺刺激ホルモンを含めることもある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

性ホルモン
せいホルモン

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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