●怨霊【おんりょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
怨霊
おんりょう
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デジタル大辞泉
おん‐りょう〔ヲンリヤウ〕【怨霊】
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世界大百科事典 第2版
おんりょう【怨霊】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
怨霊
おんりょう
怨(うら)み、憎しみをもった人の生霊(いきりょう)や、非業(ひごう)の死を遂げた人の霊。これが生きている人に災いを与えるとして恐れられた。霊魂信仰の考え方では、人間の肉体と霊魂とは別個のものであり、霊魂が肉体の中に安定しているとき、その人は生きている。生霊の場合、怨み、憎しみなどの感情があまりに激しいと、霊魂が肉体から遊離して災いを与えると考えた。非業の死の場合は、戦死、事故死、自殺などの原因により、霊肉そろった状態から、突然、肉体だけが滅びる。したがって、その人の霊魂は行き所を失い、空中をさまよっていると考えた。これらの霊を浮遊霊と名づけておく。平安時代の物の怪(もののけ)、中世の怨霊や御霊(ごりょう)、近世の無縁仏(むえんぼとけ)や幽霊などは、いずれも浮遊霊の一種とみることができる。浮遊霊は肉体を求めて、霊肉そろった状態に戻りたがっている。死の前後や、一時的に霊魂の不安定な人をみつけ、その人の霊を追い出してでも、肉体を乗っ取ろうとしている、と考えて恐れられるのである。その害を防ぐためには、菅原道真(すがわらのみちざね)の霊を天神として、あるいは各地の御霊(ごりょう)神社や和霊(われい)神社のように、神として祀(まつ)り鎮め、仏教でも念仏や読経(どきょう)によって供養を施し、災いを転じて福とするように努めている。また浮遊霊は、ウンカ、ニカメイチュウなど稲の害虫の姿をとることがあるとも考えられ、この場合は虫送りなどの手段で村境に送って追放する。
[井之口章次]
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精選版 日本国語大辞典
おん‐りょう ヲンリャウ【怨霊】
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