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怨霊【おんりょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

怨霊
おんりょう
恨みをいだいて人にたたりを及ぼす生者および死者。生きながらたたりをなすものを生霊といい,死後に現れるものを死霊と呼ぶ。怨霊は特に後者だけをさすことも多い。日本では奈良・平安・鎌倉時代に御霊 (ごりょう) として盛んに信仰された。中国でも,晋以後信仰が広まったといわれる。怨霊によってもたらされる不幸や災い防ぎ,回避するために,積極的な宥和強制儀礼,呪法が行われる。密教の加持祈祷や百万遍念仏 (→百万遍 ) もその一つであり,また未開社会ではシャーマンによる呪術が行われる。日本の場合,怨霊のたたりをしずめるために神社を建て,それを神として祀ることも行われた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おん‐りょう〔ヲンリヤウ〕【怨霊】
受けた仕打ちにうらみを抱いて、たたりをする死霊または生き霊

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

おんりょう【怨霊】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

おんりょう【怨霊】
うらみをいだいて、たたりをなす霊。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

怨霊
おんりょう
(うら)み、憎しみをもった人の生霊(いきりょう)や、非業(ひごう)の死を遂げた人の霊。これが生きている人に災いを与えるとして恐れられた。霊魂信仰の考え方では、人間の肉体と霊魂とは別個のものであり、霊魂が肉体の中に安定しているとき、その人は生きている。生霊の場合、怨み、憎しみなどの感情があまりに激しいと、霊魂が肉体から遊離して災いを与えると考えた。非業の死の場合は、戦死、事故死、自殺などの原因により、霊肉そろった状態から、突然、肉体だけが滅びる。したがって、その人の霊魂は行き所を失い、空中をさまよっていると考えた。これらの霊を浮遊霊と名づけておく。平安時代の物の怪(もののけ)、中世の怨霊や御霊(ごりょう)、近世の無縁仏(むえんぼとけ)や幽霊などは、いずれも浮遊霊の一種とみることができる。浮遊霊は肉体を求めて、霊肉そろった状態に戻りたがっている。死の前後や、一時的に霊魂の不安定な人をみつけ、その人の霊を追い出してでも、肉体を乗っ取ろうとしている、と考えて恐れられるのである。その害を防ぐためには、菅原道真(すがわらのみちざね)の霊を天神として、あるいは各地の御霊(ごりょう)神社や和霊(われい)神社のように、神として祀(まつ)り鎮め、仏教でも念仏や読経(どきょう)によって供養を施し、災いを転じて福とするように努めている。また浮遊霊は、ウンカ、ニカメイチュウなど稲の害虫の姿をとることがあるとも考えられ、この場合は虫送りなどの手段で村境に送って追放する。[井之口章次]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おん‐りょう ヲンリャウ【怨霊】
〘名〙
① うらみをもって、生きている者にわざわいを与える死霊、または生霊。
※吾妻鏡‐文治二年(1186)七月二四日「為平家怨霊、於高野山立大塔
② (しつこくせめ立てるところから) 借金取りをいう、役者仲間の隠語。債鬼。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「グットうにゃ桜でゐたら、怨霊(オンリャウ)(〈注〉カケトリ)に責ぬかれるぜ」
③ (②から転じて) 借金。
※滑稽本・大千世界楽屋探(1817)中「私もおめさん精霊所(しゃうれうどこ)か怨霊(ヲンレウ)がおそろしくて をんれうとは借金の事」

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