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恩寵【オンチョウ】

デジタル大辞泉

おん‐ちょう【恩×寵】
神や主君から受ける恵み。慈しみ。
キリスト教で、人類に対する神の恵み。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

おんちょう【恩寵 grace】
恩恵ともいう。ギリシア語ではcharisラテン語ではgratiaキリスト教神学用語としては,イエスキリストにおいて啓示されたすべての人間に対する神の愛と慈悲を意味する。旧約時代の全体が〈律法〉という言葉に集約されるのに対して,新約時代の全体を要約する言葉は〈恩〉である。創造にはじまり,終末におけるキリストの再臨をもって成就される救いの歴史は,神の恩寵の受肉的展開にほかならない。キリスト教は,罪人であり,生命のである神から断ち切られて死の状態にある人間がその罪をゆるされ,義とされて再び神との交わりに入ることができるのは,人間ののどのような善行によるのでもなく,絶対に無償で無条件的な神の恩寵による,と教える。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

おんちょう【恩寵】
神や君主の愛やめぐみ。
grace キリスト教で、人類に対する神の愛。ただしプロテスタントでは、神の恵みと訳すことが多い。恩恵。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

恩寵
おんちょう
gratiaラテン語
神が人間に与える恵み、神の無償の賜物(たまもの)のこと。聖寵ともいい、現在では恩恵といわれる。それは神の与えた対象物をさすだけではなく、与え主である神の慈しみを輝かせるものである。それとともにこの賜物を受ける人間を神の慈しみで包み込むことを意味している。『新約聖書』によれば、神の最大の恩寵は、父なる神が「自分の独子(ひとりご)を与えたるほど、この世を愛した」(「ヨハネ伝福音(ふくいん)書」3章16節)ことにある。キリスト信者はここに他のすべての賜物が含まれていると信じている。この確信は、「わたしたちすべてのために、自分の子をさえ惜しまずに死に渡された神が、どうして、御子(みこ)に添えてすべてのものをわたしたちにくださらないことがあろうか」(「ロマ書」8章32節)ということばのうちに表明されている。この恩寵はすべて神から無償で与えられたものであって、人間の功徳(くどく)によって得たものでない。神の「恩寵と真理とはイエス・キリストを通してきた」(「ヨハネ伝福音(ふくいん)書」1章17節)のであり、人間は彼を通してのみ父なる神から恵みを受けることができる。
 この事態を神学的に言い直せば、イエス・キリストの十字架と復活の救いのわざを信ずる者は「神の子」になり、神はその者に神的本質そのものを譲与する。この神の自己譲与が恩寵の第一次的本質である。しかし、この自己譲渡は、この世においてすでに信者に与えられているけれども、それは十全には外に現れていず、また、これを保つために付随的な多くの神の恩寵が必要である。これらの恵みによって、信者は神の自己譲与を忠実に守り、死後神を直観し、至福に入ることができる。[門脇佳吉]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おん‐ちょう【恩寵】
〘名〙
① 神仏や君主が恵みある愛を与えること。いつくしみ。恩遇。寵愛。
※江談抄(1111頃)三「恩寵甚深、賜姓吉備朝臣」 〔後漢書‐郭皇后紀〕
② 特に、キリスト教で神が人類に与える愛。神の恵み。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉外「過去三十年の恩寵を上天に感謝し」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

恩寵
おんちょう
恩恵」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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