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恩恵論争【おんけいろんそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

恩恵論争
おんけいろんそう
Controversia de gratia
魂の救済に関して恩恵 (寵) と人間の自由意志との役割をめぐるカトリック教義上の論争。恩恵と自由のいずれを強調するかによってさまざまな理論が生れ,そこに論争の可能性をはらんでいる。論争の原形は,人間にそなわった自由意志の力のみで救霊が可能としたペラギウスと神の働きを強調したアウグスチヌスの論争にある。対抗宗教改革の中核をになうイエズス会は人間の自由に力点をおくが,1588年モリナが『自由意志と神の恩恵の賜物の強調』を出すに及んで激しい論争が起った。人間の働きを強調するモリナに対して,予定の無償性を強調する伝統説に立つドミニコ会の激しい攻撃が起り,教皇庁が介入しモリナは断罪の一歩手前まで追いつめられたが,イエズス会の活動を考慮して異端宣告はなされず,むしろ両説の並存が認められた (1609) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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