●悪性腫瘍【あくせいしゅよう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
悪性腫瘍
あくせいしゅよう
malignant tumor
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デジタル大辞泉
あくせい‐しゅよう〔‐シユヤウ〕【悪性腫瘍】
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監修:松村明
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栄養・生化学辞典
悪性腫瘍
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世界大百科事典 第2版
あくせいしゅよう【悪性腫瘍】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
悪性腫瘍
あくせいしゅよう
悪性の特徴をもつ腫瘍の総称。腫瘍(新生物neoplasm)とは、体の中に生じた異常な細胞が本来の制御を逸脱して、自律的に増殖し続けることによって生じる腫瘤(しゅりゅう)、病変をさす。腫瘍は良性のものと悪性のものとに大別され、悪性腫瘍は一般に「がん」と同義語として用いられる。両者を比較すると、悪性腫瘍には次のような特徴が認められる。
(1)悪性腫瘍は良性腫瘍に比して、正常な細胞、組織との形態の変化の度合い(異型性)が強い。
(2)悪性腫瘍は良性腫瘍に比して発育の速度が早く、良性腫瘍はほとんど再発しないのに対して、悪性腫瘍はしばしば再発する。
(3)良性腫瘍は周囲の組織を押しのけて増殖する「膨張性(拡張性)発育」の形をとるのに対して、悪性腫瘍は組織や細胞の間に浸潤して広がる「浸潤性発育」の形をとることが多い。
(4)良性腫瘍では、原発部位から離れた場所に運ばれて新たに発育する「転移(遠隔転移)」が起こらないのに対し、悪性腫瘍ではしばしば転移が起こる。
(5)良性腫瘍は全身への影響がしばしば軽度であるのに対し、悪性腫瘍は、発生した臓器ばかりでなく全身に重篤な影響を及ぼし、やがては生命を脅かす。
悪性腫瘍はさらに、皮膚や粘膜、分泌腺(せん)など上皮性細胞の性格をもつ「癌(がん)(がん腫)carcinoma」と、血管や筋肉、脂肪、骨、軟骨、神経、結合組織などの非上皮性細胞に由来する「肉腫sarcoma」に分けられる。造血細胞に由来する白血病やリンパ腫も広義には肉腫に含まれる。まれに上皮、非上皮双方の腫瘍細胞成分からなる混合性腫瘍もみられる。「がん」という呼称は、狭義にはがん腫のみをさすこともあるが、病理学的にはがん腫、肉腫を包括した悪性腫瘍を意味し、これらの総称として用いられることが多い。
[渡邊清高 2018年1月19日]
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精選版 日本国語大辞典
あくせい‐しゅよう ‥シュヤウ【悪性腫瘍】
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