●感覚野【かんかくや】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
感覚野
かんかくや
sensory area
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
かんかく‐や【感覚野】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
かんかくや【感覚野 sensory cortex】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
感覚野
かんかくや
大脳皮質において感覚のインパルスが最初に到達する部分をいう。外界あるいは体内からのさまざまな感覚に関する情報は、嗅覚(きゅうかく)を除いては、すべて視床に中継されたのち、感覚野(感覚領)あるいは知覚野(知覚領)ともよばれる部位に送られる。この部位は、感覚情報を受容する大脳皮質の特定な領域で、感覚の種類によって局在性がある。たとえば、皮膚からの感覚(触覚、温覚、痛覚)や深部感覚(圧覚、筋覚)を受容する部分を体性感覚野といい、ヒトでは中心溝のすぐ後方の頭頂葉にある中心後回がこれにあたる。また、視覚、聴覚、味覚を受容する大脳皮質の部分をそれぞれ視覚野、聴覚野、味覚野とよび、大脳皮質のなかではおのおのの機能の局在性がはっきりしている。視覚野は後頭葉の鳥距溝を囲む領域、聴覚野は側頭葉の外側溝のところにある横側頭回の部分、味覚野は体性感覚の領域の後下部に接した部位にある。
これらさまざまの感覚情報は大脳皮質で感受されると意識に上ると考えられるが、嗅覚の場合は、その受容部位が大脳辺縁系のいわゆる嗅脳とよばれる部分で、新皮質ではないとされる。しかし、高度な嗅覚情報(においの好みなど)は大脳辺縁系から視床を経由して前頭葉前野に送られ、ここで処理されることが判明した。
さらに、ヒト以外の哺乳(ほにゅう)動物においても感覚野の局在性が大脳皮質に証明されており、ヒトと相同の領域がそれぞれの感覚野に相当している。感覚情報を直接受容する大脳皮質を一次感覚野というが、その近くには二次、三次の感覚野があり、感覚情報の統合を行うと考えられている。
[新井康允]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
かんかく‐や【感覚野】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「感覚野」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●感覚野の関連情報