●慣性【かんせい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
慣性
かんせい
inertia
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デジタル大辞泉
かん‐せい〔クワン‐〕【慣性】
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世界大百科事典 第2版
かんせい【慣性 inertia】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
慣性
かんせい
外力の作用を受けないとき、すなわち自由運動を行っているとき、物体はその速度を変えることなく運動を保ち続ける。この性質を慣性という。すべての物体が慣性という性質をもつことを述べたのが、ニュートンの運動の第一法則である、慣性の法則である。静止状態は速度ゼロの状態であるので、慣性には、静止状態にある物体が外力の作用を受けないときに静止状態を持続する性質も含んでいる(
)。物体はつねになんらかの外力を受けているので、外力の作用をできるだけ除いていくことによって慣性を実験的にみいだすことができる。自由運動を行う物体とともに移動する座標系、すなわち慣性座標系からみれば、外力の作用を受けたときの物体の速度の変化を正しくみいだすことができる。同じ大きさの外力を作用させても、得られる速度の変化は物体によって異なる。これは物体の慣性の大小によるものである。その大きさを示す物理量を定義し、これを慣性質量という(
)。加速度aをもつ座標系からみれば、自由運動をしている物体は、-aの加速度で運動しているようにみえる。このように、加速度aの座標系からみたとき、物体は外力のほかに-maの力を受けているように運動する。この力を慣性力という。乗り物が急カーブをしたときに感じる力は、この力である。慣性抵抗ともいう。外力を受けた加速度aの物体に対して、外力のほかに、かりに-maの力をさらに加えるとすれば、物体は自由運動を行うか、つり合いの状態になる。このときの-maの力も慣性力という。
[田中 一]
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精選版 日本国語大辞典
かん‐せい クヮン‥【慣性】
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