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【ウ】

デジタル大辞泉

う【憂】
形容詞「う(憂)し」の語幹》つらいこと。憂いこと。
「とりとむる物にしあらねば年月をあはれあな―と過ぐしつるかな」〈古今・雑上〉
[補説]多く、「あなう」「こころう」などの形で用いられる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ゆう【憂】[漢字項目]
常用漢字] [音]ユウ(イウ)(漢) ウ(呉) [訓]うれえる うれい うい
物思いに沈む。心配する。心配事。うれい。「憂鬱(ゆううつ)憂国憂愁憂慮杞憂(きゆう)同憂内憂忘憂一喜一憂先憂後楽
喪(も)。「大憂

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精選版 日本国語大辞典

う【憂】
(形容詞「うい」の語幹) 多く「あなう(ああ、憂いことだなあの意)」や「こころう(心憂)」の形で多く用いられる。
※古今(905‐914)雑下・九三六「しかりとてそむかれなくに事しあればまづなげかれぬあなう世の中〈小野篁〉」

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う・い【憂】
〘形口〙 う・し 〘形ク〙
[一] 物事が思いのままにならないことを嘆きいとう心情を表わす。また、そのような心情を起こさせる物事の状態についても用いる。
① ある状態をいとわしく、不愉快に思うさま。いやだ。煩わしい。気に入らない。
※万葉(8C後)五・八九三「世の中を宇之(ウシ)と恥(やさ)しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば」
※源氏(1001‐14頃)桐壺「今までとまり侍るがいとうきを、かかる御使の、よもぎふの露分け入り給ふにつけても、いと恥づかしうなむ」
② 心が重苦しく閉ざされたさま。気持ちの晴らしようがなくて、つらく、やりきれない。
※万葉(8C後)一二・二八七二「逢はなくも懈(うし)と思へばいやましに人言繁く聞こえ来るかも」
※枕(10C終)三〇六「海はなほいとゆゆしと思ふに、まいて海女のかづきしに入るはうきわざなり」
③ つらい、やりきれないと思うような不本意な状態。自身にとっては、不遇、不運を嘆く意となり、他に対しては、みじめなさま、無残なさまを気の毒に思う意となる。
※源氏(1001‐14頃)明石「身のうきをもとにてわりなきことなれどうちすて給へるうらみのやるかたなきに」
④ 人につらいと思わせるような相手の状態。無情だ。冷淡だ。
※新古今(1205)恋四・一二六〇「あまのとをおし明けがたの月みればうき人しもぞ恋しかりける〈よみ人しらず〉」
[二] 動詞の連用形に付いて補助的に用いる。
① そうすることがためらわれる、いやだ、おっくうだなどの意を添える。
※古今(905‐914)恋二・五七五「はかなくてゆめにも人をみつるよはあしたのとこぞ起きうかりける〈素性〉」
② そうしていることがやりきれない、つらいなどの意を添える。
※山家集(12C後)下「ここをまた我住みうくてうかれなば松はひとりにならんとすらん」
[語誌](1)「倦(う)む」と同根か。「万葉」では数例であるが、「古今」以後用例は増加し続け、八代集全体では数量ともに「なし」に続く第二位、日記物語でも多用される。
(2)類義語の「つらし」が他人が冷淡・無情であるのを恨む外因的なものであるのに対して、「うし」は内因的で思いのままにならない状況や環境を自分のせいだととらえる。中世になるとこの区別が薄れ、やがて「つらし」に併合されていく。
う‐が・る
〘他ラ四〙
う‐げ
〘形動〙
う‐さ
〘名〙
う‐み
〘名〙

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うき【憂】
〘名〙 (形容詞「う(憂)し」の連体形の名詞化) 憂いこと。つらいこと。悲しみ。苦しみ。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「かくばかりうきには恋の慰までつらきさまざまなげきます哉」

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うれわうれはし【憂】
〘形シク〙 うれえるべきさまである。嘆かわしい。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇「悲しく愁(ウレハシキ)こと具にも陳ぶること難し」
※源氏(1001‐14頃)末摘花「したり顔にてもとの事をおもひはなちたらむけしきこそうれはしかるべけれと、おぼして」
うれわし‐げ
〘形動〙
うれわし‐さ
〘名〙

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う・し【憂】
〘形ク〙 ⇒うい(憂)

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