●戯場訓蒙図彙【しばいきんもうずい】
世界大百科事典 第2版
しばいきんもうずい【戯場訓蒙図彙】
歌舞伎解説書。式亭三馬著。勝川春英,初世歌川豊国画。8巻。1803年(享和3)刊。以後06年(文化3)の再板をはじめ数度後摺,復刻されている。初板のみは巻七の豊国描く役者似顔絵が色摺りである。後摺では《戯場訓蒙図絵》とも題する。芝居世界を一つの国に見立て,《訓蒙図彙》にならい,この世界のあらゆる事物を分類し絵を中心に解説する。先行の《羽勘三台図絵》の強い影響があり,同時期の《戯場楽屋図会》とも類似点が見られる。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
「戯場訓蒙図彙」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●戯場訓蒙図彙の関連情報