●房総半島【ぼうそうはんとう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
房総半島
ぼうそうはんとう
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デジタル大辞泉
ぼうそう‐はんとう〔バウソウハンタウ〕【房総半島】
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世界大百科事典 第2版
ぼうそうはんとう【房総半島】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
房総半島
ぼうそうはんとう
関東地方南東部に大きく突き出た半島。東と南は太平洋、西は東京湾と浦賀水道に面し、千葉県の全域である。関東構造盆地運動の結果、南から北へ房総丘陵、下総台地(しもうさだいち)、利根川(とねがわ)と江戸川の低地と高度は低くなっていく。東京湾岸は江戸川や房総丘陵を北流する養老川、小櫃川(おびつがわ)、小糸川などの河川がつくる東京湾沿岸平野があり、一方、東側の下総台地末端には隆起海岸平野の九十九里平野が広がる。
房総丘陵はおもに第三紀三浦層群や第四紀上総(かずさ)層群からなり、東西方向の断層運動が活発で地層が複雑に入り乱れ、加茂(かも)川低地や館山(たてやま)平野は地溝、嶺岡(みねおか)山地は地塁をなす。下総台地は標高30~40メートルの広大な土地で、富士・箱根火山の噴出した火山灰からなる赤土の関東ローム層が3~6メートルの厚さで堆積(たいせき)し、水なしの地として長く放置されていた。近世、小金五牧(こがねごまき)、佐倉七牧の野馬放牧場が置かれ、明治時代以後はその開拓が奨励された。今日千葉県における野菜生産地域として機能しているが、新東京国際空港(現、成田国際空港)の建設もあって地域変化が著しい。半島の北西部、東葛(とうかつ)地域は千葉ニュータウンをはじめ住宅地、工業団地が開発され都市化が進行している。利根川低地は水郷をなし、印旛沼(いんばぬま)の干拓や水田の土地改良がなされ、千葉県の穀倉地帯となっており、早場米が生産される。東京湾岸の浦安市から富津(ふっつ)市に至る海面のほとんどは埋め立てられ京葉臨海工業地域が形成され、反面、ノリと貝の養殖場、海水浴場や潮干狩場などのレクリエーション地が消滅した。そこで千葉市稲毛(いなげ)区稲毛、花見川区幕張(まくはり)の地先海岸にそれぞれ人工海浜が造成され、市民の憩いの場が復活した。九十九里平野は干害に悩まされてきたが、大利根用水、両総(りょうそう)用水の完成によって米作は安定し、さらに施設園芸、植木、養豚などに新たな活路をみいだしている。海岸線は長大な九十九里浜や内房(うちぼう)、外房(そとぼう)の岩石海岸が続き、沖合漁業や磯根(いそね)の沿岸漁業、さらに花卉(かき)栽培が盛んで、また、海水浴場や観光施設が整備されて観光産業が活発化している。
[山村順次]
『菊地利夫著『房総半島』(1982・大明堂)』
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精選版 日本国語大辞典
ぼうそう‐はんとう バウソウハンタウ【房総半島】
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