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所作事【しょさごと】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

所作事
しょさごと
歌舞伎の舞踊または舞踊劇別称所作振事 (ふりごと) ,景事 (けいごと) ともいう。初めは歌舞伎演技をさしていたが,元禄年間 (1688~1704) には舞踊的演技を意味するようになった。享保~天明年間 (16~89) 以後は劇場音楽が発達し,長唄豊後系浄瑠璃が盛んになるに伴い,舞踊も発展して,所作事ははっきり舞踊を意味することになった。常磐津富本清元など浄瑠璃によるものは特に浄瑠璃所作事または単に浄瑠璃とも呼ぶ。

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デジタル大辞泉

しょさ‐ごと【所作事】
歌舞伎の舞台で演じられる舞踊または舞踊劇。長唄伴奏とするものをさし、常磐津(ときわず)清元など浄瑠璃を使う場合は浄瑠璃所作事という。振事(ふりごと)。景事(けいごと)。

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世界大百科事典 第2版

しょさごと【所作事】
歌舞伎舞踊のこと。〈所作〉また〈振事(ふりごと)〉〈景事(けいごと)〉とも。歌舞伎の文献では1687年(貞享4)の《野良立役舞台大鏡》にみえるのが古く,所作事ははじめやつし事として,職業の意味での所作から,職業とくに職人の動きを舞踊に写したものであった。その後,しだいに歌舞伎舞踊一般の総称となるが,おもに長唄物をさしていい,浄瑠璃物は単に浄瑠璃または浄瑠璃所作事という。振事は,歌舞伎舞踊の動きが物真似的な〈振り〉にあることから,また景事はとくに上方で,道行景色を舞うことからいう。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しょさごと【所作事】
歌舞伎の舞踊または舞踊劇。狭義には、長唄を伴奏とする舞踊。振り事。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

所作事
しょさごと
舞踊または舞踊劇のこと。振事(ふりごと)・景事(けいごと)というのと同義。「所作」は元来はしわざ・ふるまいの意味の一般語であったが、中世には芸能用語として、舞を舞うとか楽器を奏するとかの動作をさすようになる。歌舞伎(かぶき)に入っては、とくに舞踊的な動作をさしていうようになり、有名な佐渡島長五郎の『しょさの秘伝』もその用法の例である。宝暦(ほうれき)年間(1751~64)には「こと」の一つとして概念が定着し、もっぱら舞踊と同義になる。一編の所作事は「置き」に始まり、「道行(みちゆき)」を経て、「語り」「くどき」「踊り地」といった中心部に移り、やがて「ちらし」または「段切れ」をもって終わるという類型の構成をとるのが普通である。景事という用語は上方(かみがた)で使われたが、もともと初期歌舞伎の道行舞踊をさしていったところから出たもので、あまり一般的には使われない。所作事は原則として長唄(ながうた)物をさすときに用い、常磐津(ときわず)・清元(きよもと)など浄瑠璃(じょうるり)を地とするときは「浄瑠璃」もしくは「浄瑠璃所作事」というのが普通であるが、近年は混乱して用いられることも多い。所作事を上演するときは、花道・本舞台に所作舞台を敷き、伴奏音楽は出語(でがたり)・出囃子(でばやし)の形式をとることが多い。[服部幸雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しょさ‐ごと【所作事】
〘名〙 舞踊、または歌舞伎の舞台で演じられる舞踊および舞踊劇。後世、厳密には、長唄の伴奏によるもので、清元や常磐津などの浄瑠璃の伴奏によるものは「浄瑠璃所作事」という。所作。振事(ふりごと)。景事(けいごと)
※評判記・野郎立役舞台大鏡(1687)嵐三右衛門「その外前前いたされししょさ事かず多し。それにて万事をしはかり給ふべし」
※歌舞妓事始(1762)四「凡(およそ)所作事は程よく舞ふ斗(ばかり)にあらず。哥(うた)うたふにも文句をうたはず、気を諷ふ也」

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