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扁平足【へんぺいそく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

扁平足
へんぺいそく
flatfoot
足の土踏まずを構成する円蓋の高さが病的に低いものをいう。外見では,土踏まずのくぼみがない。先天性,外傷性,あるいは静力学的扁平足などに区別されている。いずれの場合も,部をはじめとして,立位でも運動に際しても,足や,さらには全身が疲労しやすい。先天性,外傷性のものは改善できない場合が多いが,発育期のの不適合とか,固い床上での長時間の立業のために発生する静力学的扁平足は,全身と足の運動によって筋力を強め,土踏まずに当てる湾曲した「足底板」を使用することによって,ある程度改善されることが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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家庭医学館

へんぺいそく【扁平足 Flat Foot】
[どんな病気か]
 足の裏側には、土踏まず(前後のアーチ)があり、立ったり歩いたりするときに、体重を支えるバネのような役目をしています。
 扁平足は、土踏まずがなくなり、足の裏全体が平らになっている状態をいいます。
 足をうしろからみると、かかとが外にそっています(外反)。このため、整形外科では、この変形を外反扁平足(がいはんへんぺいそく)といいます。
 子どもの扁平足は、足の骨を連結している靱帯(じんたい)がやわらかすぎて(関節弛緩(かんせつしかん))、自分の体重に足が耐えられず、変形がおこるものです。
 したがって、寝た姿勢では正常の足の形にもどり、アーチがみられるのが特徴です。
 おとなの扁平足(「扁平足」)では、変形は固定されていてかたく、子どもの扁平足とはまったくちがいます。
[症状]
 立ったとき、足の内側のアーチ(土踏まず)が下がり、うしろからみると、かかとが、ふくらはぎに対して外にそっています(外反)。足の前方は、かかとに対して外に向いて(外転)います。
 立った姿勢で足のX線写真を撮ると、足の骨(足根骨(そくこんこつ))の変形はないのですが、その配列が平らになって、アーチがなくなっていることがわかります。
 乳幼児の足はふっくらしており、足裏の脂肪組織が豊富なため、一見すると扁平足のように平らに見えますが、X線写真では正常なことが多いので、診断には注意が必要です。
 また、足裏に墨(すみ)を塗って、そのプリント像で土踏まずの状態を検査するやり方では、子どもの足のアーチを正確に評価するのは困難です。
 扁平足の幼児は、関節がゆるいために転びやすく、夜間に脚(あし)の痛みを訴えることがありますが、歩いているときに脚が痛いということはありません。
 中学生になって、からだができあがるころに、朝礼などで長い間立っていたりすると、脚のだるさや痛みがおこることがあります。
[治療]
 子どもの足の土踏まずは、初めは低いのですが、3~5歳までに、成長とともにしだいに高くなっていきます。
 したがって、幼児の扁平足では、裸足(はだし)で芝生や土の上で遊ばせたり、爪先(つまさき)歩きの練習をさせたりして、足の筋肉を鍛えながら、5歳くらいまで経過を観察します。
 また、靴は、かかとの外反を防ぐため、かかとの入る部分がかたいものを選びます。
 変形が強く、歩行が不安定と思われる子どもや、経過を観察していて改善がみられない子どもは、矯正靴や靴の中敷(アーチサポート)などの装具を使用します。
 いずれにせよ、扁平足はすぐに治るものではなく、子どもの足がかたまってくる小学生後半までは、注意することがたいせつです。
 手術が必要になるのは、神経のまひが原因である扁平足だけです。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

へんぺいそく【扁平足 Flat Foot】
[どんな病気か]
 人の足の裏は、骨や靱帯(じんたい)、筋肉によってアーチ構造を形成しています。このアーチは、内側と外側の縦方向の2つのアーチと、足の前方の横方向のアーチの3つからできています。これらのアーチは、歩行時の衝撃を吸収するスプリングのようなはたらきをしています。
 アーチを形成するメカニズムに異常がおこると、アーチがくずれて、土踏まずの部分がなくなってしまいます。これを扁平足といいます。
[症状]
 扁平足では、歩行の衝撃を吸収できないので、おもに足の痛みや疲労感が出ますが、大腿部(だいたいぶ)(太もも)や下腿(かたい)(膝(ひざ)から足首まで)、腰にも痛みがおこることがあります。しかし、扁平足でも症状が現われない人もいます。
[原因]
 先天性、外傷性、炎症性、まひ性、静力学性など原因はいろいろありますが、大部分はアーチを支えるべき靱帯や筋肉が弱いためにおこる(静力学性)扁平足です。
[治療]
 小児期の扁平足は、筋肉や靱帯、骨などが、まだ未熟なためにおこるもので、ほとんどが成長にともなって自然に治ります。
 学童期以降にスポーツや長時間の起立がきっかけでおこったものや、中年期の肥満や筋力低下にともなっておこったものは、縦アーチをつけた足底板(そくていばん)を使ったり、足のアーチを支える筋肉を強化する運動を行ないます。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

へんぺいそく【扁平足 flat foot】
正常の人の足は前後左右にアーチ構造があって,全体がドーム状となり,土踏まずが形成されている。扁平足はこのアーチが低下あるいは消失した状態であり,先天性,小児性,静力学的などのものがある。先天性扁平足はまれな先天奇形で,足底が舟底状にの形を成し,足根部の骨が先天性内反足とは反対方向に脱臼している。小児性扁平足は,歩き始めの小児で足のアーチの形成が遅れたもので,足が外方を向き,歩行が不安定になる。比較的よくみる扁平足であるが,大部分のものは成長にともない,遅れて正常足に発育する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

へんぺいそく【扁平足】
土踏まずのくぼみがほとんどなく足の裏が平らな足。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

扁平足
へんぺいそく
flat foot
足底にある弓状のくぼみ(土ふまず)がみられず、足底全体が平面に接している足をいい、俗に「べた足」とよぶ。外見より判断される形態異常であるが、乳幼児あるいは運動などによる足底部軟部組織の肥厚による類似形態は含まれず、主として静力学的形態異常である静力学的扁平足が問題となる。これには骨格変形を伴わないものも含まれ、きわめてまれには先天性扁平足や先天性の骨癒合による痙性(けいせい)扁平足もある。一般に前足部の外転を伴い、内側部が突出する。小児期では小学校の低学年で荷重が急に加わることで発生しやすく、成人では若くして立業についたものに多くみられる。なお、外反母趾(ぼし)に合併することもある。
 静力学的扁平足は、長時間の立業や歩行などによって絶えず荷重するためにおこるもので、足部や下肢、ときには腰部の疲労と疼痛(とうつう)がみられる。立位のまま荷重してX線撮影し、骨の構造によって診断する。体重を支える足の筋肉靭帯(じんたい)が弱い場合にみられ、症状出現の予防としては足の適当な休養とトレーニングが役だつ。体重の調整が必要な場合もある。足底板による矯正も行われる。難治なものに対しては手術をすることもある。[永井 隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

へんぺい‐そく【扁平足】
〘名〙 足の土踏まずがないもの、または、ほとんど認められないもの。へんぺいあし。〔最新百科社会語辞典(1932)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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六訂版 家庭医学大全科

扁平足
へんぺいそく
Flatfoot
(子どもの病気)

どんな病気か

 扁平足とは足の裏の「土踏まず」がない状態の足をいいます。土踏まずがないだけでなく、立っている時に後ろから見ると両方のかかとが「ハ」の字になっている、すなわち踵骨(しょうこつ)が外反している場合には外反扁平足といいます。重症の場合には足の内側だけで接地し、足の外側が浮いてしまう例もあります。

 扁平足には体重をかけていない時に土踏まずがある軟らかい扁平足と、体重をかけていない時にも土踏まずがない硬い扁平足があり、多くの場合は前者です。

 前者では体重をかけて立ったり、歩いたりすると土踏まずがなくなりますが、通常は3~4歳ころまでに何も治療しなくても治ります。しかし、そのころを過ぎても治らない場合には、アーチサポート(足底挿板(そくていそうばん))や治療靴による装具療法を行います。さらに装具療法を行っても治らない場合には手術を行うことがありますが、手術が必要となる場合は極めてまれです。

 一方、硬い扁平足の場合には先天性垂直距骨(すいちょくきょこつ)足根骨癒合症(そくこんこつゆごうしょう)による場合があり、先天性の病気を合併していないかどうか精密検査をする必要があるとともに、手術を要することになります。

症状の現れ方

 扁平足では一般的に足の変形以外には無症状ですが、「転びやすい」、「疲れやすい」、「足を痛がる」、「歩き方がおかしい」など多彩な症状を訴える場合もありますので、そのような場合にはほかの病気による症状の可能性がないかどうかを病院で診察してもらう必要があります。

検査と診断

 診断は外観上の変形から容易ですが、骨の状態を把握してこの病気の重症度を判定するためにはX線検査が必要です。通常、立って体重をかけた状態で撮影します。

手術の方法

 手術は整形外科で行いますが、骨に操作を加えずに腱や靭帯(じんたい)を移行する手術やアキレス腱を延長する手術のほかに、骨に操作を加えて関節を固定する手術や骨切り術などが選択されます。手術によって得られる効果と起こりうる合併症とを認識して手術にのぞむことが重要です。

湏藤 啓広

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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デジタル大辞泉

へんぺい‐そく【×扁平足】
足の裏が平たく、土踏まずがほとんどみられない足。

出典:小学館
監修:松村明
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