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手筋【テスジ】

デジタル大辞泉

て‐すじ〔‐すぢ〕【手筋】
手のひらに現れている筋。「手筋で運勢を占う」
書画・芸事・武芸など、手先を使ってする事柄の素質・天分。「バイオリンの手筋がいい」
囲碁・将棋で、攻防の基本となる手をうまく活用すること。また、ある局面にいちばん適した手。「碁の手筋を覚える」
手段。てだて。
「その儀について、拙者方にも―もござれば」〈伎・五大力
世話を頼む相手。つて。てづる。
「やうやう―をもとめて、浅草のお別当様へ申しこみ」〈咄・聞上手〉
関係のある方面。むき。
「これはいづくの―より漏れ聞こえし事ぞと」〈・敗毒散・五〉

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

てすじ【手筋】
てのひらにある筋。
技芸などの素質。天分。 -のいい子
囲碁・将棋で、相手の着手に対して十分働きうる手。 -をよむ
師から伝わる芸風。芸の系統。 鼓は生田与右衛門の-/浮世草子・永代蔵 2
手段。方法。てだて。 敵の-が知れさうな/浄瑠璃・伊賀越道中双六
ある物事に関係のある人や事を漠然とさす。方面。すじ。 是はいづくの-より漏れ聞えし事ぞと/浮世草子・好色敗毒散
てづる。てがかり。 -聞き出し長崎屋伝九郎を頼み/浮世草子・二十不孝 1

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

て‐すじ ‥すぢ【手筋】
〘名〙
① 手のひらに現われたすじ。てのすじ。
② 文字や絵画をかくことの巧拙の素質。てのすじ。また、武芸・芸事などの天分。
※評判記・満散利久佐(1656)高天「惣じての女郎の手筋、ふみづらは、嶋原より当所は、遙にをとれり」
③ 流派の門人として、師から相伝される技法。また芸風。
※俳諧・談林十百韻(1675)跋「何れの道もかく有べけれど、俳諧は其手筋と、心がけにてはやくだれり」
④ 手の運びの順序。筆法。
※浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「御意にまかせ、筆拍子得たれば各別手筋を違て書上る」
⑤ 手段。てだて。方法。てがかり。
※町人嚢(1692)一「学問は〈略〉手筋(テスジ)よく学びぬれば、すこし学びてもその益大なり」
※浄瑠璃・伊賀越道中双六(1783)六「今夜爰に泊った客で、敵の手筋が知れさうな」
⑥ 世話を頼む人。つて。てづる。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)一「俄に浮世もやめがたく手筋(テスジ)聞出し長崎屋伝九郎を頼み」
⑦ むき。方向。関係する方面。支配する方面。
※島津家文書‐慶長三年(1598)八月二二日・宮本豊盛徳永寿昌連署起請文前書案「朝鮮表御無事之儀、加藤主計殿手筋にて可相済歟」
⑧ 囲碁や将棋で、ある局面で必要にして有効な着手。また、ある形で好手と好手が連なるさし手。
⑨ 取引市場で、売買する人の種類をいう語。手口。〔いろは引現代語大辞典(1931)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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