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抗原【こうげん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

抗原
こうげん
antigen
生物体には,「非自己的」 (ノン・セルフ) な物質を投与されたとき,それに対応する抗体や,感作リンパ球をつくりだす性質がある。こうした反応を引起す物質を抗原という。また,この抗原は,抗体と特異的に結合し,さらに補体と結合し,免疫複合体をつくるなどの反応を起すほか,感作リンパ球と特異的に結合し,細胞性免疫反応を起す作用もある。抗体をつくりだす免疫原性と,その抗体と特異的に反応する反応原性の両方の性質をもっている抗原を完全抗原,反応原性だけをもつものを不完全抗原 (ハプテン) という。不完全抗原よりも抗原性を欠き,単独では抗体を産生しないし,抗原抗体反応を呈さないが,抗体との親和性をもち,完全抗原とその抗体との間の特異的反応を抑制する物質をセミハプテンと呼ぶ。人工抗原,非特異性抗原,フォルスマン Forssman抗原などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

こう‐げん〔カウ‐〕【抗原】
生体内に入ると抗体をつくらせる原因となる物質。一度抗体ができると、次に侵入した同じ原因物質と特異的に反応する。異種たんぱく質多糖類毒素微生物などが抗原となりうる。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

抗原
 免疫原ともいう.体内で抗体の産生をもたらす物質.タンパク質,ペプチドが多いが多糖なども抗原となる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

こうげん【抗原 antigen】
1903年,ドイッチュL.Deutschが抗体をつくるきっかけとなり,それと反応するものという意味の語Antisomatogenを縮めてつくった語で,血清学免疫学分野を中心に多く使われている。抗原は次の2条件から定義される。条件(1) 脊椎動物の体内に入って,それだけに反応性をもつ(これを特異性という)抗体や感作リンパ球をつくって,その個体に免疫を成立させるが,条件によってはそれに特異的な不反応性(免疫学的寛容)状態を成立させる能力,またはその潜在能力をもつ物質。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こうげん【抗原】
生体内に侵入して抗体をつくらせ、その抗体とだけ結合して反応する物質。細菌毒素・菌体成分や多くの異種タンパク質がこれに該当する。アンチゲン。 → 抗体

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

抗原
こうげん
antigen
生体に免疫応答を惹起(じゃっき)し(免疫原性)、その結果生じた特異的抗体または特異的リンパ球と反応しうる性質(反応原性)をもったものをいう。免疫原性をもつためには、通常異種で、分子量がある程度以上大である必要があり、タンパク質や多糖体は免疫原性が強い。小分子量(通常1000以下)のものは反応原性はあるが、高分子物質と結合しないと免疫原性はなく、ハプテンhaptenとよばれる。
 免疫原となりうる基本構造を抗原決定基といい、多くの抗原は数多くの異なる抗原決定基をもつ複合体で、ハプテンはそれ自体抗原決定基となりうる。[高橋昭三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

抗原
コウゲン
antigen

動物体内において抗体を産生させて,その抗体と特異的に反応する物質.異種のタンパク質,多糖核酸核タンパク質リポタンパク質,および合成高分子が抗原となる.たとえば,ウシ血清アルブミンをウサギに非経口的に投与すれば,ウサギ血清中にウシ血清アルブミンに対する抗体が産生される.ウサギ血清アルブミンをウサギに投与しても抗体は産生されない.このように,抗原となる物質は免疫される動物の抗体産生細胞によって“異種”と認識される物質である.一般に,抗原は細菌,血球などの粒子,あるいはタンパク質などの複雑な高分子である.[別用語参照]ハプテン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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